不動産投資を始める際に妻(夫)の理解を得るのは大変
サラリーマンが不動産投資を始めるにあたり、最大の難関は配偶者(妻又は夫)の説得ではないでしょうか。
そもそも不動産投資なんてものは、一般の人からすれば非常に危ないもので、怪しい裏社会の人たちが蠢く世界で一文無しになるまで搾り取られてしまったり、借金で一家離散になるとか、先祖代々の土地を取り上げられてしまったりとか、とにかくもう凄まじい負のイメージなわけです。
それを説得するのは至難の業なんですが、基本的にこれさえ言えば納得してくれるといった飛び道具はなく、不動産投資はどのようなものか、なぜ不動産投資をするのかなどを丁寧に丁寧に説明していくしかないんですね。
ただし、そうした説明をしっかりしたところで、それで妻(夫)が納得してくれるとは限りません。なので、説明後にもう一押しが必要なのです。
こんな生活が出来るとか海外旅行に行ってとか色々夢を語るのは良いんですが、そうした夢を語れば語るほど余計怪しい臭いがプンプンしてくるというか、逆効果になりかねないんですよ。
私の経験上、夢を語るよりは恐怖を失くしてあげた方が話は早いです。考えられる限りのリスクを列挙し、そのリスクたちに対するヘッジを説明し、最悪でこんなことになるけどこれなら耐えられるでしょという感じです。
例えば、空室が埋まらなくてローンが払えなくなったらどうするのといった疑問があります。まあ、いわゆる空室リスクですね。
まず、空室が出ても、ローンの額がこれぐらいだからアパートの半分が埋まらなくてもローンは払えるから問題ない、さらに言えばこの辺りの家賃相場はこれぐらいだから、万が一空室が埋まらないようならばここまで値下げも出来る、ここまで値下げすれば一週間もすれば全て満室に出来るとか、最悪空室が丸々埋まらなかったとしても、俺の小遣いが5万円だからそれはローンが終わるまでゼロでいい、それにもう6万円足せばローンは払える、今よりも月々6万円支払いが増えるだけなら、我が家は破産することは絶対にない、もしもそんなことになったとしてもその6万円も俺が仕事終わった後にアルバイトして稼ぐから実質我が家のキャッシュフローがマイナスになることはあり得ないと。
さらに、それは最悪の状態の仮定であり、現実的には家賃さえ相場よりも下げれば空室が埋まらないことはないので、それほど心配することはない。
逆に家を住宅ローンで買って、俺が病気で仕事が出来なくなったらローンは払えなくなる。でも、アパートなら俺が病気になろうが仕事辞めようが全く関係なく家賃からローンは払えてしまうのだから家を買うよりもよっぽど安心安全ということも説明しておく。
それでも中々納得しないのですけどね(笑)
なので、こうした説明はきちんとしたうえで、最後は団信の話をします。団体信用生命保険のことですね。
この団体信用生命保険、住宅ローンなんかでも馴染みがありますね。普通の人でも、友人や親戚で、○○さんのところのご主人が亡くなってしまったけど、保険で家のローンがなくなったから残された奥さんはローン払わなく済んだから良かったわよねとかって話はよく聞いたことがあると思います。これを強調するのです。
万が一私が死ぬようなことがあったら、アパートのローンは全て団信で支払ってもらえて、ローンは無くなると。だから私が死んだら何千万円という資産が借金なしでお前のものになり、その資産(アパートのことです)は毎月○○万円も家賃を入れてくれるので、残された家族はお金の心配は要らないと。子供の大学に行くお金も全て払えるんだと。
これを最後に説明すれば妻(夫)の心は動きます。目の色が変わって賛成しだしたら怖いですけど。殺されないように気を付けないといけなくなりますから(笑)
結論としては、不動産投資を始めるにあたり、パートナーの同意を得るためには夢を語るよりもリスクを列挙してそれに対するヘッジを語り、そして最後に団信で自分の死後に無借金で相続できることを申し添えると。それでも納得しないようなら諦めるか内緒でやるしかないかも知れませんね。
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