サラリーマンが不動産投資をしない理由

サラリーマンが不動産投資をしないのは損をしたくないから

 私が公務員を辞めて不動産投資で生活していることを話すと、サラリーマンの友達から「へ〜、良いなあ。」と言われることはよくあります。

 

 私が、「じゃあ、やれば良いんじゃない?」と答えると「いや、俺はいいや。」というサラリーマンはとても多いですね。なぜやらないのかと聞くと、「だって、損したくないじゃん。」というようなこと(危ないじゃんとか騙されそうじゃんとかも)を言われることがしばしばあります(自営業の人からこうした言葉を言われることはありません)。

 

損をしたくないと言っているサラリーマン

 

 この考え方って凄いですよね。世の中に絶対損をするリスクのない行動(絶対に危なくない行動とか騙されない行動とか)ってあるんでしょうか。

 

 いや、その前にそもそも世の中に損をしたいって人っていないと思うんですけど。私だって損したくないですし(危ない思いも味わいたくないし騙されたくもない)。

 

 私も損をしたくないのに不動産投資をしている。だけど、損をしたくないから不動産投資はしないという人もいる。面白いですね。

 

 さて、世の中に100%損することがないものなんてないんじゃないですか。私はちょっと思いつかないですね。損とは何かという定義がはっきりしないということもありますが。

 

 例えば、「だって損したくないじゃん。」というサラリーマンの人(仮にAさんとします)がある会社に勤めているとします。Aさんにとってその会社はベストな会社なんでしょうか。ほとんど同じ仕事をしているのに他の会社の方が給料が良かったりしたら、今の会社に勤めているのはAさんにとって損なのではないでしょうか。

 

 Aさんがスーパーで白菜を買うとします。値段が100円だったとしましょう。同じ日に他のスーパーでは100%の確率で100円以上でしか白菜を売っていないのでしょうか。もし99円で売っていたら100円の白菜を買うのは損なのではないでしょうか。

 

 確率の問題でもありますよね。それと金額の問題。明らかに損をするということがわかっていれば人は誰でも損をしたくないわけですから、その行動は起こしません。損をする恐れはあるけど、その条件であれば合理的と思えれば別にそれで良いわけです。

 

 どういうことかと言えば、上の例であげた会社の仕事をしているサラリーマンの給料が一般的には30万円だったとします。Aさんが30万円の給料を貰えるならば、もしかして31万円以上貰える会社があるかも知れない(つまりそこに勤めたら損するかも知れない)から一番高い給料をくれる会社以外では働かないとはAさんはならないと思うんですよね。

 

 白菜が他のスーパーで安く売ってるかも知れないから日本で一番安いスーパーでしか白菜を買わない(だって損するのは嫌だから)なんて人もいないと思います。

 

 わかりますよね?絶対損する恐れがない行動なんてお金がからむ以上、中々ないんですよ。あくまで他との比較でこれならいいなとか、この額ならば仮に損をしたとしても良いなとか、損する確率が低いなということでしかないんです。

 

 危ないとか騙されるとかというのも同じことで、絶対に危なくない行動ということであれば、飛行機に乗ったり電車に乗ることはおろか、交通事故の危険があるから道も歩けません(歩道を歩いていたって車が突っ込んでくることもあります)。電話での詐欺(オレオレ詐欺とか原野商法とかいくらでもありますよね)に騙される恐れがあるから電話も取れません。

 

 だからサラリーマンが不動産投資をしても100%損しないということでもなく、100%損するということでもないんです。ただ、Aさんのように「だって損したくないじゃん。」というようなことを言う人は不動産投資は100%損をすると決めてかかっているんですね。やり方によっては損をすることもあるし、得をすることもある。同じやり方をしているのに時期が悪かったり良かったりで結果が変わることもあります。

 

 まあ、Aさんのようなネガティブな人が不動産投資をやればかなりの確率で不動産投資は損をする投資になってしまうでしょうから、あながちAさんが言うことは間違いではないのですが(笑)

 

 人生というところまで考え方を広げてみると、Aさんのようにサラリーマンだけをしているという人生ってかなり損じゃないですかね。上司が嫌だとか給料が安いとか文句を言っている人生って私には損な人生に思えます。

 

給料が安いとぼやくサラリーマン

 

 確かに個々の取引や事例を取り上げれば私だって不動産投資で損したことは何度もあります。夜逃げされた時だってリフォーム業者にぼったくられた時だって損をしました。でも、不動産投資をしたことによって、全体としてみれば毎年かなりの収入を得ており(これからもずっと得続けるでしょうし、さらに増えると思いますが)、不動産投資をして損をするなんてレベルではなく経済的には相当得をしています。

 

 それを私の人生というところまで広げてみれば、不動産投資をしたことによって経済的に余裕ができ、仕事を辞めて自由な時間が増え、いつでも家族と過ごしたり本を読んだり友達とゴルフをする時間を持てるようになったというのは、本当に幸せです。

 

 損をしたくないじゃんと言って行動を起こさないというのは、私にはとっても損な感じがします。


サラリーマンが不動産投資をしない理由関連ページ

サラリーマンでいる間に不動産投資を始めましょう
不動産投資を始めるにはサラリーマンが最適です。社長よりもアルバイトよりも自営業よりも職人よりも、とにかくサラリーマンが有利なのです。
若者の資産
20代のお金がないサラリーマンでも時間という資産があり、インカムゲイン狙いの不動産投資では時間は最大の資産です。
不動産投資は怖いですか
未経験のサラリーマンが不動産投資を始めるのは怖いことだと思います。事実私も失敗するのではと最初の物件を買う時は本当に怖かったです。
不動産投資への恐怖を克服する
サラリーマンが不動産投資を始めるには、不動産投資に対する恐怖を克服しなくてはなりません。まずは最悪の事態を想定してみましょう。最悪の事態になったとしても大丈夫だという確信が得られれば怖さはなくなります。
アパートを購入するのは怖い?
サラリーマンが不動産投資でアパートを購入するのは怖いことと思われがちですが、自宅を購入するのだって銀行から数千万円の借金することを考えれば少し恐怖は和らぐと思います。
サラリーマンは給与所得がある
サラリーマンでいる間に不動産投資を始めておかないと、正直キツイです。サラリーマンじゃなくなって不動産投資を始めて生きていけるようになるのは本当に大変です。
サラリーマンを辞めると融資がキツイ
サラリーマンを辞めてしまうと銀行の融資がきつくなります。相当な額の不動産所得ができるまではサラリーマンを辞めない方が良いでしょう。
不動産投資と他の投資を比べてみる
なぜサラリーマンは、他の投資や副業ではなく不動産投資をするべきなのか。そして、他の投資や副業するとしても不動産投資をメインにするべきなのか説明します。
サラリーマンが不動産投資で自立する
サラリーマンでも、不動産投資で経済的に自立することは可能です。もちろん、会社を経営しても良いし、他の投資でも構わないのですが、会社からの給料に依存せずに経済的に自立することが大切です。
サラリーマンと不動産投資家ではルールが違う
不動産投資家の世界はサラリーマンとして給料を貰っている時とではルールが変わります。そのルールを理解して収入を増やしていくことが必要です。
いつまで働いていられるのですか
私はサラリーマンとして正社員で働いているから特に不動産投資などする必要はないという人もいますが、いつまでサラリーマンとして働いていられるでしょうか。
不動産投資が絶対失敗しないなんて誰が言った?
不動産投資は失敗するかも知れないからやらないという人もいます。確かに不動産投資は失敗のリスクはありますが、この世の中に絶対失敗しないものなんてありません。
サラリーマンと不動産投資とビジネス
ロバートキヨサキは金持ちになるには投資をするかビジネスを起こすかと言いました。しかし、ビジネスの成功確率は非常に低いものです。
不動産投資と行動と
不動産投資をやろうと勉強しても、実際に行動するのはほんの一部です。それが不動産投資家が少ない理由でもあります。
サラリーマンの時給と不動産投資家の時給
不動産投資家の収入を時給換算してサラリーマンの時給と比べると、不動産投資家の効率の良さにびっくりすることでしょう。
なんのために仕事をしているのか
なんのために仕事をしているのかを間違えている公務員やサラリーマンはたくさんおり、そのため退職した途端に経済的に困窮してしまうことがよくあります。
厚労省がサラリーマンの副業容認へ舵
厚労省が作成するモデル就業規則から副業を禁止する項目を削除し、原則的にはサラリーマンの副業を容認することを厚労省が発表しました。これを受けて多くの企業の就業規則も変更することが予想され、不動産投資を含むサラリーマンの副業が公に解禁となりそうです。
AIとサラリーマンと不動産投資
AIで多くの仕事がなくなると言われていますが、最も危険なのはホワイトカラーのサラリーマンでしょう。AIでホワイトカラーの仕事がなくなっても不動産投資はなくなりません。サラリーマンでいる間に不動産投資を始めるということは益々重要になってきているのではないでしょうか。
サラリーマンのストレスの原因のほとんどは仕事
サラリーマンのストレスの原因のほとんどは仕事であると断言しても良いでしょう。一部男女関係の悩みなどはあるものの、会社で求められる数字や、上司や同僚、部下との人間関係などが主なストレスの原因ですから、仕事を辞めさえすればストレスフリーな生活を送ることが可能です。
みんなと同じが良いなら不動産投資はしない
人生において、他のみんなと同じ結果が欲しいなら不動産投資なんかしてはいけません。みんなと同じ選択をすればみんなと同じ結果を得ることになり、みんなと違う選択をすればみんなとは違う結果を得ることになります。
もはやサラリーマンは気楽な稼業ではない
サラリーマンが気楽な稼業と言われていたのも今は昔。サラリーマンだって頭を使い、行動を起こしていかなければならない時代なのです。
サラリーマンの副業の必要性と残業代
残業代稼ぎのための残業が最近は出来なくなってきています。副業を一切せずにサラリーマン生活を送っていると、残業代が入らないからと年配になってから新たに新しい副業などを始めようと思っても中々難しいことが多いです。
サラリーマンは人と違ってはダメ、不動産投資家は人と違って良い
日本でサラリーマンをしていると人と違うことはあまりメリットにはならず、組織内で人に合わせて協調性を持つことの方が求められますが、不動産投資の世界では人と違うことはマイナスにはなりません。逆に人と違う考え方や行動のおかげで不動産投資家に成れるとも言えるでしょう。
不動産投資と妻(夫)
不動産投資を始めようとした時に、妻(夫)を説得するのは多くのサラリーマンにとって大きな障害となりますが、どうすれば妻(夫)の理解を得ることが出来るでしょうか。
不動産投資でサラリーマンを辞めたら会社を作りましょう
不動産投資でサラリーマンを退職した場合、すぐに法人を設立した方が良いでしょう。税金だけのことであれば巷で言われている家賃収入が1000万円を超えたら法人化を考えるというのは正解でしょうが、国民健康保険や国民年金まで考えると法人の設立によってキャッシュフローはだいぶ良くなるはずです。

不動産投資を始める前に サラリーマンの不動産投資 公務員の不動産投資 頭金なしで物件を買う 不動産についてのあれこれ