サラリーマンの不動産投資と起業
前のページで不動産投資は失敗することもあるが、その失敗の確率を下げることは出来るし、失敗したとしてもそれをカバーすることは可能であると説明しました。失敗の確率の下げ方やそのカバーの仕方は、不動産投資における失敗のページなどで書き続けてきたのでここでは割愛しますが、不動産投資はきちんと準備をしておけばかなり失敗の確率は下げられるものです。
また、サラリーマン以外で同じ何かをするにしても、不動産投資は起業することなどに比べればリスクは非常に低くなります。なんと言ってもビジネスの世界は厳しく、新しく起業した会社の90%は5年以内に廃業し、さらにその5年後(起業から10年後)には残った10%の企業の内の90%が廃業すると言われています。つまり10年後には1%しか企業は残っていない計算です。
私は不動産投資を始めて15年以上経ちますが、財政的にも全く問題がなく、個人・法人問わず破産・倒産等の恐れも今のところありません。もちろんトラブルはありますよ。滞納だとかクレームだとか。でも、それも今では普通に対応できるようになって、大きな問題になることはありません。初めからトラブルの種になりそうなものは潰しておいて、トラブルになったら芽の内にすぐに摘んでしまう。ちょっと難しいことは自分で解決しようとせずにすぐにいつも世話になっている不動産専門の司法書士の先生にお願いする。そういったことでほとんどの問題は解決出来てしまいます。
私の知人でも飛んじゃった人っていないですもん。もちろん、空室などの問題でほとんど利益が上がっていない人とかはいますが、不動産投資で破産しちゃったって人は一人もいません(知人の知人の話とか私の親しい不動産屋の話とかではぶっ飛んじゃった人の話は聞いたことはあります)。よっぽど勉強していないとか無茶なことをしている人じゃないとそうそう飛ばないです。
でも、コンサル会社を作ったり、小売りの商売を始めたり、飲食店を開業させたりといった知人は結構いましたが、10年以上続いている人って本当に一握りです。
ビジネスは難しいんですよ。私みたいな特に才能のない男だと、ビジネス立ち上げて10年後に残っている確率は一般の確率と同じように1%程度でしょうね、いくら頑張っても。
あのロバートキヨサキも金持ちになるには投資をするかビジネスを起こすかと金持ち父さんで書いてましたが、私のような凡人は投資の方が合っていると思います。人が思いつかないような新しいビジネスの素晴らしいアイデアなんてものはないですし、アイデアがあっても上手くオペレーションできない可能性が高いです。
その点、不動産投資はやって良いこと、やるべきこと、やってはいけないことなどがある程度の経験者に聞けばほぼ確実な答えを教えてもらえます。本を読んで独学だけでもなんとかなってしまうぐらいの世界です。
東大と京大の年間合格者数を合わせるとだいたい6千人弱ぐらいです。全大学の合格者数が55万人ぐらいですので、全大学生のおおよそ1%程度が東大生と京大生ということになります。1%とはこのぐらいの数字。
つまり、ビジネスを始めて10年後に残っている確率とは大学を受験して東大か京大に入るぐらいの確率なんですね。このレベルになると独学で本を読んで勉強して受験したら合格しちゃったとかいうレベルではありません。
でも、どこの大学でも入れれば良いというのならば少子化で子供がいない昨今では、普通は誰でも入学できますよね(私立に行けるお金さえあれば)。私の体感では不動産投資で10年後も生き残っている確率って、たぶんそのぐらいの確率だと思います。そんなに難しいことじゃないんですよ。
東京の真ん中で大きなビルを何棟も所有するとかが目標であれば、それは本当に限られた人しかできないと思います。でも、不動産投資でちょっと副収入があれば良いとか、サラリーマンの給料と同じぐらい稼げれば満足とか、年金分ぐらいで充分とかであれば、どれぐらい時間がかかるかは別として本当に誰でも出来ることだと私は思います。なのできちんと勉強をしてから不動産投資を始めれば、10年後も不動産投資で失敗して路頭に迷っていることはまずないと思います。
しかし、これが不動産投資について全く勉強もせず、都内の新築のワンルームマンションを営業に勧められるまま購入するとなると話は別です。これはかなりの確率で飛ぶか生活を圧迫して厳しい状態になると思います。
まあ、時期もあるんですけどね。今(2017年)であれば物件価格が高いので、今までどうにもならなかった都内のワンルームとかも高値で売り抜けられる可能性もありますからなんとも言えないのですが、私たちが目標としているのは、景気が良かろうが悪かろうが必ず収益を上げてきてくれて私たちに収入をもたらしてくれる不動産投資ですから、たまたま今景気が良くて不動産バブルだから儲かったという不動産投資のスタイルはお勧めできません。
結論としては、不動産投資はビジネスなどに比べてそもそも失敗の確率が非常に低く、また、しっかり勉強をするこによってさらにその確率を下げられるもので、サラリーマンが豊かになるための王道であると私は思います。
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