サラリーマンの時給と不動産投資家の時給

不動産投資家の時給はどれぐらい?

 不動産投資家って時給で換算するといくらぐらいになるのでしょうか。

 

 

 これ結構難しいんですよ。そもそも不動産投資を始める前にした勉強の時間を入れるのかとか、ネットで物件見てたりとか、経済紙を読んでいる時間を入れるのかとかってなると計算が出来なくなります。

 

 サラリーマンの時給も計算してみようと思うのですが、不動産投資家が不動産投資を始める前に勉強した時間とかを計算に入れるとなると、サラリーマンが就職する前に行っていた大学の時間とかって話にもなってしまうので、ここはやはりサラリーマンになるための時間とか、不動産投資家になるための時間とかは考えないで、現在の実働時間として考えてみたいと思います。

 

 まず、サラリーマン。年収500万円の人の時給ですが、残業はゼロ、週休二日は確保、有給休暇20日間は全て消化、休日は全部休みという仮定で計算してみたいと思います。

 

 週休年間約100日(休日と重なったりすることもあるのでとりあえず100日で計算します)、有給休暇20日、休日16日で計算してみましょう。

 

 365日から上記の休みを足した136日を引くと、年間就業日数は229日となります。一日8時間就業で、年間1832時間働いていることになるので、500万円を1832時間で割ると、時給2729円となります。

 

 ただ、残業ゼロという人は少ないでしょうから、一日1時間残業していると仮定して229時間を足すと2061時間となり、時給2426円となります。サービス残業がある人はさらに時給は低くなります。

 

 

 さて、不動産投資家の時給です。

 

 条件を揃えるために不動産収入が年間500万円の不動産投資家の時給を計算してみたいと思います。年間500万だと専業大家のレベルではないので、サラリーマンなどと兼業でしょうから、アパートの管理は不動産屋に任せると仮定します。一部屋家賃7万円で6部屋あるアパートを一つだけ持っているようなイメージでしょうか。

 

 管理は任せているといっても掃除までしてくれるわけではないので(してくれる管理会社もあります)、月に一度ぐらいは現地に行って簡単な掃き掃除と草むしりぐらいはやった方が良いでしょう。1時間ぐらいでしょうか。年間に換算すると12時間とします。

 

 6部屋の内1部屋が年間に1回必ず退去するとします。その際の手間としては不動産屋から退去の連絡を受けますが、ファックスで送られてくるだけなので特に時間は取られません。その後退去の日も不動産屋が立ち会うのでこれも手間はありません。リフォームも不動産屋が手配してくれるのでこれもまた特に自分が動かないといけないということはありません。

 

 そして退去したので不動産屋に募集をお願いしに行きます。その部屋を管理していた不動産屋は当然わかっているのでお願いしに行く必要はありません。駅前の不動産屋4〜5軒に菓子折りもって回り、ちょっと世間話などをして終了です。駅までの往復の時間まで含めても2時間ぐらいあれば充分でしょう。

 

 ある程度不動産屋との関係を持つようになると、私などもそうですが募集も全てメールと電話で済ませてしまうので、募集を依頼する時間も10分程度になってしまいますが、ここでは自分で直接依頼しに行ったとして時間を計算します。

 

 トイレが詰まったなどのトラブルも管理をお願いしている不動産屋が対応するので、特に時間も取られません。そうなると、掃除や草むしりに年間12時間、空室の募集に2時間、計14時間しか費やしていないことになります。

 

 ただし、不動産屋に管理はお願いしているので、家賃の5%(年間25万円)を500万から引きます。一回のリフォームに15万円かかるとしてそれも引きます。空室が2か月埋まらなかったとしてその間の家賃14万円も引いて、時給計算の分母である年収を446万円ということにします。

 

 446万円を14時間で割って時給を出すと時給が約32万円になります。

 

 

 時給換算すると不動産投資家ってとんでもない時給を稼いでいるのがわかりますね。

 

 そしてこれがもっと凄いところなんですが、この持っているアパートが6部屋じゃなくて倍の12部屋だとしても手間がほとんど変わらないんですよ。つまり時給換算すると時給が倍なんです。

 

 さらに言えば、掃除や草むしりなんてシルバー人材センターに月に数千円払って頼んでしまえばアパートに行く必要はありません。募集もメールで済ませれば年間で1時間も使うことはありません。

 

 そうなると時給何百万円なんてことが可能になるんですよ。

 

 今35歳で年収500万円のサラリーマンが定年直前の60歳まで25年間かけて年収を倍の1000万円にすることは不可能ではありません(今のご時世普通のサラリーマンには難しいかも知れませんが)。それでも時給5000円です。サラリーマンで時給何万円とか何十万円とか、ましてや何百万円なんてどう頑張っても無理なのです。

 

 サラリーマンで給料が安いと不満に思っているなら、不動産投資家になるというのも良いですよ。私もそうでしたが、給料が安いとか職場の上司がムカつくとか、サービス残業ばかり休みが貰えないとか、そういった不満を持っていると不動産投資家になるためのやる気が上がります。

 

 サラリーマンとしての待遇に満足していると、普通は不動産投資なんてやってみようとは思いませんからね。


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