アパートを購入するのは怖い?

自宅購入とアパート購入

 数千万円を投じて(または借金して)不動産投資をするなんて物凄く怖いことだと思いませんか。普通に考えればそのとおりだと思います。しかし、よく考えてみて下さい。数千万円の借金をしてアパートを購入する人は少なくても、自宅を購入することってサラリーマンはみんなしていませんか。

 

 私が住んでいる東京郊外では、ファミリータイプのマンションなら普通は3000万ぐらいから、戸建てなら4000万ぐらいからでしょう。もちろん、50平米60平米しかないファミリータイプではないマンションや、戸建てでも狭小住宅と言われているようなものならばもっと安いものはありますし、駅から徒歩30分とかであればもっと安いものはあるでしょう。しかし、一般的にはこれぐらいの価格帯の戸建てやマンションが多いと思います。

 

郊外の戸建て

 

 でも、みんな何千万円も借金して買ってますよね。私はアラフォーですが、私と同年代の友達などは実感として半分以上は自宅(マンションか戸建て)を購入しています。しかも頭金も0とか数百万円ぐらいということの方が多く、親の援助なしに1千万円2千万円も頭金入れている人ってあんまりいません。

 

 さて、ある意味自宅を購入することだって不動産投資と言えなくもありません。まあ、自宅を不動産投資と捉えると恐ろしく効率の悪い不動産投資となってしまいますが、ここではそれは置いておきます。単純に不動産投資に投下する金額だけのことを考えれば、新築のマンションや戸建てを買う値段と中古のアパートを買う値段はそんなに変わりません。3千万ぐらいの中古のアパートってサラリーマンでも買いやすい価格帯ですし、最初に買うアパートとしてはこれぐらいが一般的だと思います。

 

 銀行から数千万円の借金をして不動産を買うという意味では、自宅購入も収益物件購入も全く変わるところはありません。この事実をどう捉えるかです。自宅購入に対して恐怖感はあまりないので、一般のサラリーマンは自宅を抵抗なく購入します。それは一般的な選択であり、一般的な選択をしたサラリーマンはそのまま一般的な人生を送る可能性が高いでしょう。日本が右肩上がりの成長を続けている時は、一般的な選択をし、一般的な人生を送るのも悪くない人生だったと思います。

 

 当たり前ですが、みんなと同じ行動を取るということは、みんなと同じ結果が待っている確率が高いです。平均年収が下がり続け、生活保護が急増し、リストラが横行して勤めている会社が潰れたって珍しくない世の中に住んでいる現代のサラリーマンは、みんなと同じ結果ではまずくないでしょうか。

 

 サラリーマンという職業を選んでいる時点でかなり一般的な選択をしているわけです。そして他のみんなと同じくサラリーマンだけを続けるという選択をした場合はどうなるでしょうか。やはりみんなと同じ結果になる可能性が高いでしょう。

 

 みんなと同じ結果とはなんでしょうか。リストラされずに60歳で定年を迎えられたとしても(会社の平均寿命が10年を切ったと言われている今は定年まで同じ会社にいられる可能性はかなり低くなっています)、年金までの間無収入です。その年金も現在は65歳から支給ですが、現時点でも有識者会議等で支給年齢を上げることが勧告され、さらに支給額も今より下げることは確実です。みんなと同じ選択ってこういう結果が待っているのです。

 

 例えば40歳で35年ローンで数千万円借金して自宅を購入した人と、同じ金額を20年ローンで借金してアパートを購入した40歳の人、金額だけで言えばリスクは一緒です

 

 しかし、60歳までの20年間給料からローンを払い続けて、定年になってもまだローンを払い続けないといけない人と、60歳までの20年間家賃でローンを払い続け、余ったお金はお小遣いなり貯蓄に回し、定年になったらローンは終わって家賃は丸々入ってくる人では人生におけるリスクが全く違います。

 

 60歳で定年時にローンの終わったアパートを持っていたら素晴らしいことです。もうボロアパートに成り下がっていても10万や15万の家賃ぐらいは入ってくることでしょう。更地にして売っても構いませんし、土地に抵当権つけさせて新たに銀行から借り入れを起こしてアパートを建て直すのも良いでしょう。

 

 同じリスクを取ったのにもかかわらず、自宅購入という一般的な道を選んだサラリーマンとアパート購入という一般的でない道を選んだサラリーマンでは結果は全く変わってきてしまいます。


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