不動産投資と行動と

どれだけのサラリーマンが行動できたのか

 不動産投資家のバイブルとも言える金持ち父さんシリーズは日本でも大ベストセラーになりました。累計で数百万部。金持ち父さん貧乏父さんだけでも130万部以上売れています。

 

 金持ち父さん貧乏父さんという本を、子供や老人はもちろん主婦も読むことは少ないと思われるので、普通はサラリーマンの間でベストセラーになったんだと思います。日本のサラリーマン(正社員、女性を含む)人口は約3500万人なので、約4%弱のサラリーマンが読んだ計算になります。

 

 買った本をアマゾンやブックオフで売る人もかなりの数になりますし(特にこういったビジネス書は読んだ後売ることが多いので)、古本で買った本をまた古本で売るということが繰り返されるので、実際に読んだ人の数は遥かに多い(もちろん人から借りて読んだ人もたくさんいるでしょうし)のですが、その数字を把握することは不可能なので、ざっくりと発行部数の倍の人が読んだとすると日本の全サラリーマンの8%が読んだことになります。

 

金持ち父さん貧乏父さんを読むサラリーマン

 

 8%という数字で計算するとサラリーマンの12.5人に1人は金持ち父さん貧乏父さんを読んだ計算です。

 

 しかし、あなたの知り合いのサラリーマンでどれだけの人が不動産投資をやっているでしょうか。あまりいないのではと思います。少なくとも100人の知り合いの内8人もサラリーマン不動産投資家がいることはないと思います。24人しか知り合いがいなくてもお3人もサラリーマン不動産投資家はいないでしょう。

 

 金持ち父さん貧乏父さんを読めば、大抵の人は「俺も不動産投資をやってみようかな。」と思うはずです。たまに「何言ってるか全然わかんねえ、こんなことできるわけねーじゃん」みたいな人もいますが、普通のサラリーマンレベルの読解力を持っている人ならば、人生やお金、不動産投資について深く考えさせられる内容です。

 

 そんな世界中で多くの人に影響を与えた本を読み、深く考えさせられたとしても、実際に行動を起こす人は非常に少ないのです。そんなことが出来るわけがないと物事を冷笑的に眺めて批判だけに徹し、自分は行動を起こさないという選択肢を選ぶ人がとても多い。

 

 もちろん、行動を起こせば全て成功するなんてことはあり得ないんですよ。でも、行動を起こさなければ何も変わらないじゃないですか。自分の経済状況に満足していれば(つまりもう一生働く必要がないぐらいに裕福であれば)、そもそも金持ち父さん貧乏父さんを読まないですよね。金持ち父さんを読むという時点で、もっとお金を稼ぎたい、裕福になりたいと思っているわけです。今よりも裕福になりたいと思っているのに、何も行動を起こさなければ今の状況は何も変わりません。誰でもわかる凄い簡単なことです。

 

 裕福になりたくて、世界中でたくさんの人を裕福にした方法が書いてある本を読んだのに、全く行動を起こさないのは、なぜなのでしょうか。

 

 恐怖でしょうか。それとも怠惰でしょうか。人によって違うとは思いますが、とにかく行動を起こす人は少ないのです。それが成功する人が少ない理由ですし、不動産投資家が少ない理由でもあります。

 

 行動を起こすと言っても、いきなり次の日に物件を買う必要はありません。物件を購入するために不動産投資の勉強を始めるというのも行動の一つなのです。

 

不動産投資を勉強しているサラリーマン

 

 金持ち父さんには具体的にどのように物件を購入する方法などは一切書いていません。なぜ不動産投資からの不労所得を得るのが良いのかという考え方が書いてあるだけです。私の大家仲間でも2000年ぐらいに金持ち父さんを読んですぐに不動産投資の勉強をするという行動を起こした人たちは、さっさと物件を買って不動産投資家として成功している人が本当に多いです。

 

 はっきり言って今(2017年)は物件が高いです。こういう時に良い物件を購入するのは非常に難しい(不可能ではありません。色々やり方はあります)。しかし、景気は必ず循環します。必ず物件が安くなる買い場が来るのです。その時のために今から不動産投資の勉強をするという行動を取っておくことが重要です。

 

 他にも不動産投資以外でお金を稼ぐ手段はないか探すことも重要な行動の一つですし、副業をしてお金を貯めておくのもとても良い行動です。物件が安くなった時にお金を持っているととても良い買い物が出来るでしょう。


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