人と違うからこそ不動産投資家
サラリーマンの場合、人と違うことはメリットよりもデメリットの方が大きいと言えますが、不動産投資家の場合は人と違うことになんの問題もありません。
サラリーマンは、組織内で人に合わせられる協調性が非常に重要視されます。あまり目立ったことをせず、前例にないことはしない、良いアイデアでも上司のメンツが立たないような提案はしない、そして上司からの指示には従順になどのことがきちんと出来てサラリーマンとしての位置が確保できるからです（数字が全てという歩合制の営業なんかは別ですが、その場合はサラリーマンというよりは個人事業主みたいなものでしょう）。
しかし不動産投資家の場合は全くこういうことは当てはまらないんですよ。もちろん、人とのつながりの中で傍若無人に振舞って良いということではないんですよ（管理を任せている不動産屋に対してそうした振舞いをする地主の大家とかいますが）。
基本的には理不尽な人間関係に悩まされるということがないんです。だって当たり前ですよね、上司も先輩もいませんし、自分で会社を経営している社長と同じですからそりゃあもう誰に気兼ねすることもありません。
入居者との関係だって対応は管理をお願いしている不動産屋がやってくれますし、その不動産屋からしてみれば大家は手数料や管理費を払ってくれるお客さんですから、大家に対しては失礼な対応は取りません。もちろん私のような大家だって客を付けてもらうんですから不動産屋に対して失礼な対応を取ることはないわけで、つまり普通の人間関係なのです。
人と違ってようが変わっていようが組織内で協調性がなかろうがリスクを取りたかろうがなんでも良いんです。
逆に前例や人と違ったことがやりたいということがデメリットではなく、不動産投資家にとっては素晴らしい特質とも言えます。
だって、普通のサラリーマンはやっていない、そしてもちろんやったことがない不動産投資の世界に入って行こうなんて考えは、普通の人は湧いてこないですから。普通じゃないから不動産投資家なわけで、普通である必要がないどころか普通じゃダメなんですよ。
普通のサラリーマンからメガ大家になんて人たちがいるじゃないですか。でも、そもそも不動産投資の世界に入るという段階で普通の人じゃないんです。だからそういう人たちは普通のサラリーマンが働いている会社で働いていた普通じゃない人なんです（笑）
サラリーマン人生で終わるのは嫌だなとか金持ちになりたいななんてことはみんなぼんやり考えてたりするんです。でも、普通の人はそれを実現するための具体的な行動を起こさないんですよ。せいぜいが宝くじを買ったりととかそんなところで。
不動産投資を始めるという普通じゃない判断を下せたサラリーマンだけが大家になるんです。
ただし、これ難しいところなんですが、普通じゃない判断を下す人って普通では考えられないバカな行動を取ったりする人の割合が多いんですよ。常識人なら絶対やらない行動とか取るんです。
普通は大学に入ろうと思ったら勉強しますよね。野球をやろうと思ったらルールを勉強しますよね。ポーカーのルールを知らなければ、勉強した上でポーカーを楽しみますよね。全く扱ったことがない機械を操作しようと思ったら取り扱い説明書読みますよね。車を運転しようと思ったら教習所に通って（教習所に行かなくても独学で道交法を勉強したり、親に横に乗ってもらって運転の練習しますよね）免許取ってから一般道を運転しますよね。
これらをやらないって普通の人なら考えられないですよね。
でも、不動産投資の世界に入ってくる人って変わってる人も多いので、勉強したりリサーチしたりすることなく、いきなり物件買っちゃたりする人がいるんですよ。信じられませんよね？
かぼちゃの馬車の問題だってそうです。後になってからだったら好きなだけ言えると思うかも知れませんが、別に後からじゃなくてもあれは無理だって私にはわかりますよ。私だからわかるというわけではなく、ちょっとルームシェアについて、ちょっと周辺の賃料相場について、ちょっと土地の値段について、ちょっと建築費について調べれば誰でもあれは無理ってわかりますよね。
確かに有名芸能人を使ってＣＭを流したりはしていました。同情すべき点もあります。それでも不動産投資の世界に入ってくるんですから、やはり自分でしっかり調べて勉強してからじゃないと物件買っちゃダメですよ。
サラリーマンと違って不動産投資家は人と違って良いんです。良いんですが、やっぱり最低限守らないといけない常識はあるんですよ。
人と違うことで人間関係に煩わされることはありません。違った方が良い判断が出来る時もあります。でも、常識は持ちましょうよと（笑）
普通のサラリーマンで終わるのが嫌だと思っているなら、何か行動を起こす必要があります。それは起業かも知れませんし、投資かも知れません。私の場合は不動産投資でしたが、自分がやりたいなと思うことを見つけて動くことが、サラリーマンで終わらない人生を始めるためには必要なことです。
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