久しぶりの家賃滞納3 内容証明が戻ってきた

不在で内容証明が戻ってきた

 前回、賃貸借契約解除通告の内容証明を出した話をしましたが、先日その内容証明が受取人不在で戻ってきました。やはりやる気でやってますね。

 

 すぐに家賃保証会社に連絡し、内容証明が戻って来た旨を伝えると担当者が「やはり、そうですか。わかりました。これから私どもが捕まえますのでご心配は無用です。」とのこと。

 

 連帯保証人や勤め先には連絡してみましたかと聞くと「連帯保証人は本人の母親なんですけど、外国人で何を言ってもワタシワカラナイしか言わないんですよ。で、勤め先はとっくに潰れてましたね。これまでも何度もアパートには行ってるんですが、部屋に帰って来ている痕跡はあります。家賃の督促の手紙とかも何度もドアのポストに挿してますが、それもちゃんとなくなってますしね。これからアパートの前で張るのですぐに捕まると思いますよ(^o^)丿」と非常に明るく頼もしい感じ。

 

頼もしい家賃保証会社の担当者

 

 いやあ、家賃保証会社をちゃんと間に入れておいて本当に良かったです。これを自分でやるとなると物凄い時間と労力を使い、さらに精神的にもやられますからね(なんたって経験してますから)。

 

 ちなみに、家賃保証会社からの家賃の立替は二か月前に止まりました。家賃の滞納は三か月分で信頼関係が破壊されたという判断が出来るのですが、実際には家賃保証会社が立て替えて大家に払っているので、それを受け取っている以上滞納扱いにはならないのです。入居者からも保証会社からも家賃の入金がなくなって三か月で裁判を起こす意味が出てきます(三か月滞納されていないと裁判を起こしても強制執行の判決は貰えない)。

 

 逆に言えば、保証会社も裁判にはならないと思って家賃を立て替えていたわけで、この家賃の立て替えをストップしたということは、もう裁判を覚悟したという事になります。

 

 そしてその数日後、また担当者から電話がありました。

 

担当者 「捕まえましたよ!」

 

私 「本当ですか。ありがとうございます。どのような状況だったんですか。」

 

担当者 「アパートの前でひたすら張ってましてね。昨日の夜部屋に帰って来る時にやっと捕まえたんです。いやあ、とんでもない野郎でしたよ。」

 

私 「そうだったんですか。」

 

担当者 「完全にバックレです。え?家賃振り込まれてないですか?なんて言いやがりまして。お前一度も家賃振り込んでねえじゃねえかって、手紙だって何度も読んでるだろって言ったんですが、私は手紙を読まないんですとかわけのわかんねえこと言ってましたよ、あはは(笑)」

 

私 「大変でしたね。」

 

担当者 「時間も遅かったので、近所の人もびっくりしたようで警察に通報されちゃいましたよ。全然問題ないんですけどね〜(笑)」

 

私 「(おお、なんと頼もしい!)」

 

担当者 「なので、円満に解決して和解ということで、裁判はしなくなりました。」

 

私 「円満に解決して和解ですね(この担当者頼りになり過ぎる&面白すぎる 笑)」

 

担当者 「はい、ですから立て替えをストップしていた分のお家賃は弊社から振り込みますので。3月分、4月分、5月分と日割家賃ですね。入居者からは分割でうちが後から取りたてますから。オーナー様はご心配はいりません。」

 

私 「ありがとうございます。」

 

担当者 「で、部屋の荷物だとかは業者に撤去させますので、その日程も決まりましたらまたご連絡しますね。」

 

私 「え?荷物持って行かないんですか?」

 

担当者 「ああ、ゴミ屋敷なんですよ。とんでもない野郎です。でも、そこらへんも全て弊社で責任を持って処理しますのでご安心下さい。」

 

私 「本当に助かります。どうもありがとうございます。」

 

 ということで今回はとんでもない悪質入居者だったのですが、大家の私としてはほとんど何もせずにあっさりと解決しました。

 

 不動産投資の一番のリスクの一つである滞納問題は、家賃保証会社を間に挟む事でほとんどリスクの内に入らなくなります。不動産投資を行ううえで家賃保証会社は必須と言えるでしょう。


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