1000万円の運用の前に
鈴木さんの1000万円の不動産投資の運用方法を決めようと馴染みの不動産屋に連絡を取り、飲みに行くことにしました。
ビールを飲みながら1000万を不動産投資で運用したいという希望と鈴木さんの与信や家族構成などを聞いた不動産屋はやはり土地から仕入れて新築でアパートを建てましょうと。
前の記事で少し触れましたが、「立川(東京の多摩地区にある市です)で土地から買って新築で8パーセント回せたので、同じような感じで作れると思いますよ。まあ、良い土地が出てきたらの話ですが。」と不動産屋。利便性が悪くない場所で3500〜4000万ぐらいの土地を買って6部屋ぐらいのアパートを建て、1部屋の家賃を7万取れば大体8パーセントは超えてくることを鈴木さんに説明します。
私も不動産屋の話を聞きながら、今は不動産投資が加熱気味で物件が高くて中古のアパートの利回りが多摩地区でも10パーセント切るんだから新築で8パーセント回せるなら絶対新築やった方が良いなとやはり思いました。
鈴木さんはお子さんが2人おり、上の子もプライバシーが必要になってくる年頃(中学生)になったので、狭い官舎を出てマイホームを購入するのは確定事項です。しかし、住宅ローンを組んでしまうとどうしても彼の与信が悪くなります。
そこで、不動産屋が住宅ローンは奥さんの名義で組むように言いました。奥さんも公務員で彼と同じぐらい稼ぐのですから、奥さん名義で住宅ローンを組むのになんの問題もありません。住宅ローンを組む時に銀行から旦那さんじゃなくて奥さんの名義ですか?と聞かれることもあるかも知れませんが、適当に答えておけば良い話です。
これで、公務員の奥さん名義の家賃を支払う必要のない家に住む、頭金1000万を持つ無借金で年収700万程度の勤続20年の公務員という銀行から見たらかなり良い与信の人間が出来上がりました。良い土地さえ見つけてくれば(建物はいつも私たちがお世話になっている工務店を使えば良い物をかなり安く建てられます)、銀行は喜んで融資してくれるでしょう。
で、1000万の運用の前に、まずは喫緊の課題であるマイホームを奥さん名義で購入するのと同時進行で土地を不動産屋(アイムホームの河合社長)に探してもらうことになりました。
マイホームの方は前から鈴木さんが目星をつけていた4800万が4500万に下がっていた建売を、馴染みの不動産屋が仲介してさらに4000万円にまで下げさせ(分譲地で最後に残った2つの内1つを月末まで2週間しかないのに月内決済でローン特約なしだから!なんて建売業者に河合社長が掛け合って、銀行にも支店長にハッパかけて仮審査も審査もソッコーで通しもらい)、ギリギリ月内決済滑り込みセーフでめでたく新居を購入しました。
鈴木さんもマイホームを買うと決めてからあれよあれよと言う間にいきなり自宅を購入してしまい、奥さんも含めてただただ驚くばかり(笑)
これで1000万の運用準備万端、後は良い土地が出てくるのを待つばかりとなりました。
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