１００万円を複利で運用の補足

　１００万円を複利で運用する計算が少し誤解されそうなので、補足でちょっと説明しますね。

自分の収入の内から毎年１００万円を運用に回せるとして、それを複利で１０パーセントで運用したとすると、３０年後には１億６千万円になるという話をしました。

　しかし、今持っている１００万円を単純に複利で運用したとしても３０年で１億６千万円にはなりません。１７００万円程度です。

　もちろん、元手が１００万円なのですから、それが１７倍になるというのは凄いことなのですが、それでも３０歳の１００万円の運用を始めて定年の６０歳時に１７００万円持っているだけでは老後の生活には足りません。

　複利の凄いところは実は金額が大きくなるとスピードが凄まじい勢いで上がっていくところなのです。例えば、その１７００万円が倍の３４００万円になるまでには何年かかるでしょうか。なんと７年です。１００万円を運用して１６００万円増やして１７００万円にするのに３０年もかかるのに対して、１７００万円を運用して１６００万円増やすのには７年かからないんですね。

　つまり、複利の力は一攫千金ではありません。資産のない状態から短期間で金持ちになることはできません。しかし、資産がある程度大きくなると加速度的に資産が増えていくのです。そのためには稼いだ給料の中からできるだけ運用に回し、最初の段階でエンジンをかけてやることが大切なのです。そして、資産がある程度まで増えると、給料から運用に回す額よりも運用から上がってくる額のが大きくなります。その段階までくれば資産家への道は開けたと言って良いでしょう。

　１００万円の運用は確かに初めの一歩かも知れません。しかし、それをコツコツと複利で増やしていくことが資産を大きくするための秘訣なのです。

　そして複利を上手に使うためには、賃貸収入目的の不動産投資が最適なのです。古今東西このやり方が安定的に資産を増やし、維持していくための唯一の方法と言って良いでしょう。

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