日本国債で運用していれば安心なのか
投資信託には様々な種類がありますが、大部分を国債で運用をしているものも多くあります。海外の国債で運用すれば利回りは高く、日本国債で運用すれば利回りは低いもののリスクが低く安心とされています。
実際その謳い文句に嘘はなく、全くその通りと言って良いでしょう。当たり前ですが、利回りが10パーセントを超えるものの過去に何度もデフォルトしているアルゼンチン国債で運用していればリスクは高くて利回りは高いでしょうし、日本国債で運用していればかなりリスクは低いものの利回りもかなり低いでしょう(笑)
ここにも運用の世界のルールであるリスクとリターンのトレードオフが成立しているわけです。
これは投資信託だけでなく、例えば積立貯金なども同じです。通常の預金金利よりも有利な金利を出すものの(しかし、当たり前ですが括弧書きで小さく「金融情勢によって変動することがあります」と書かれている)、預金保険法の対象外で元本保証はないわけです。
面白いのが、「預金保険法の適用対象商品ではありませんが、お預かりした資金は、国が保証する国債で運用しており、安心してご利用いただけます。」と謳っていることです。
これを平易な言葉で言うと、「ペイオフの対象外だからなんかあっても元本は保証できないよ。預かった金は日本の国債で運用してて、国は自分が発行した国債に関しては保証するけど私らが預かったあなたのお金に関しては一切保証してないからそこんとこ忘れないでね」となります。
ポイントは国が保証しますとは書いておらず(そんなもの絶対保証するわけがない)、国が保証する国債で主に運用していると言っているだけということです。
詐欺的ですねえ(^_^;)
これ簡単に読み飛ばすと、国が保証してるから大丈夫って取っちゃう人多いと思いますよ。
ま、それはそれとして置いておくとして、要は私が何を言いたいかと言えば、もしもあなたがお金を預けようとしているファンドなり投資信託なり銀行や共済の積立貯金なりが国債で運用しているのなら、なぜに手数料を払って国債を買って貰わないといけないのでしょうか。
普通に個人向け国債を自分で買えば良いじゃないですか。なんで信託手数料まで払って他の人に国債買ってもらって利益を抜かれなきゃいけないんですかね。ホント不思議なんですよ。リスクは一緒なんですよ。ファンドに国債買ってもらったらその国債だけは暴落とかデフォルトしないで、個人的に買った国債はダメとかってことは絶対にありませんから。なのにリターンの部分は手数料で抜かれるから個人的に買うよりも※必ず低くなるんです。
※投資信託で運用成績以上の高い分配金を出しているところもありますが、手持ちの資産を減らして分配金を出しているので中長期のスパンで見ればやばいことをやっているわけです。短期で売り抜くことを考えていれば別ですが、まともに運用しようとしている人はこういう投資信託は買ってはいけません。
運用しようとしている額がたとえ100万円だったとしても、こんなファンドや積立貯金などで運用しようとしては絶対にしてはいけません。
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