賃貸と購入における団体信用生命保険の問題

購入派の月々の支払い額には団体信用生命保険が含まれている

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 賃貸と購入の比較をしてきましたが、一つ考えなければいけない問題として団体信用生命保険(団信)の問題があります。購入派には賃貸派に比べて圧倒的な有利なものがあり、それがこの団体信用生命保険なのです。

 

 団体信用生命保険とは、住宅ローンを組んだ人に万が一のこと(死亡や所定の高度障害状態 。最近は三大疾病もカバーする団信などもあります)があった場合、ローンの残債については保険会社から銀行に支払われる保険です。要は万が一のことがあればローンはチャラというものですね。

 

 もしも4000万を住宅ローンで借り入れて自宅を購入したとすると、4000万円の生命保険(医療保険ではありません)に入ったのと同じことになります。

 

 4000万円の死亡保障の生命保険を掛けるとすると、月々の支払いはいくらになるのでしょうか。これは年齢によって全く違うのですが、安いと言われるライフネット生命でネットで見積もりをしてみると35歳男性で月々約1万3千円(35年間でシュミレーションできなかったので30年間の数字。少し安くなってます)、40歳男性で月々約2万円、45歳男性で月々約3万1千円、50歳男性で月々4万8千円となります。

 

 この保険料が月々の支払いに含まれている事実は圧倒的に購入派に有利な点となります。

 

 間違えてはいけないのは、ローンを組み始めた時は残債が4000万円あるので補償額は4000万円ですが、35年後には残債はほぼゼロとなっているので、補償額もそれと同額のほぼゼロになっていることです。

 

 つまり、35歳男性の月々の保険料は1万3千円ですが、ローンを払い終えるころには補償額はほぼゼロになっているので保険料もまたゼロということを考慮に入れて保険料を均すとざっくりではありますが、半分の6千5百円が実際の保険料ということになります。50歳男性では4万8千円の半分の2万4千円ということですね。

 

 この額を賃貸と購入の比較の際に考慮しなくてはいけないわけです。賃貸と購入で条件を揃えるには、賃貸派がこの額の保険に入ることで前提を合わせなければなりません

 

 35年間で考えると35歳の男性であれば約270万円ほど賃貸派の負担が増えるわけです。戸建ての場合、今までの計算でそもそも購入派のが有利であったため、結論に違いは出てきません。

 

 マンションの場合は、賃貸派のが有利だったものの、270万円程度数字では賃貸派の有利は揺るがないので、これまた結論に違いは出ません。

 

 しかし、これが45歳の男性ではどうなるでしょう。650万円の差となって出てきます。こうなると賃貸派と購入派で数字はほぼ同じとなり、どちらを選んでも金銭的には同じという結論が出てきます。

 

 さらに50歳男性であれば、1千6百万も変わる計算になります。

 

 つまり、賃貸と購入の比較で団信の問題を考える場合、人それぞれに違う年齢という要素が非常に重要となってくるので、今までの比較には入れられなかったのです。そのため、賃貸と購入の比較をする際は、これまで説明してきた比較の数字の上に、自分の年齢に合った保険料を足した上で計算することが重要になってくるのです。

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