住宅ローンは不動産屋にお任せですか

住宅ローンの審査は不動産屋に行く前に

 マイホームを現金で購入するという人は少数派です。普通は住宅ローンを組んで家を購入するのですが、住宅ローンを選ぶ際は不動産屋にお任せにしてしまうのが普通ではないでしょうか。

 

 購入する物件が決まった場合、不動産屋から申し込み用紙を渡されて、そこに必要事項を記載し、銀行の仮審査を待つという形が多いと思います。不動産屋は大抵は大手の都市銀行を紹介してくれると思います。そして通常は銀行同士の金利を比べるなんてことはせず、一つだけ仮審査をして、「良かったですね〜、仮審査通りました。金利は優遇が取れて変動で0.9%です。」なんて流れになります。

 

 しかし、仮審査を通らない時もあります。消費者金融から借り入れがあったり、今までにローンの延滞があったり、自己破産をしていたりすれば当然住宅ローンなんかは組めないわけです。

 

 この段階で不動産屋は一気にやる気がなくなります。物件買えないんですからこれ以上話を進めるわけにはいきませんので。

 

住宅ローンが組めないことがわかってやる気のなくなった不動産屋

 

 ただ、今までサラ金なんか借りたことない、延滞もしていないという人の場合、単純に年収が足りないだけとか、勤務年数が短いとかぐらいの理由の時もあるわけです。そこらへんは不動産屋もある程度わかりますし(銀行の担当からも言われますし)、では奥さんと二人の名義にしましょうとか、他の銀行に当たってみましょうとなり、実家の両親に保証人になってもらったり、他の銀行に申し込みをしてみて、OKになる場合もあります。

 

 しかし、審査が通っても金利が高いことはよくあるわけで、「この銀行は金利が高いので他のも紹介してください。」なんて言われると不動産屋も「面倒臭い客だな。せっかく通ったんだからこれで終わりしろよ」と思うわけです。そこでなんだか言われて「他の銀行でも無理でしょう。せっかくここが通ったんだからこれで話を進めましょう。」ということになるわけです。

 

 いくつか問題点があるのがわかりますよね。

 

 まず、自分が住宅ローンを組めるかどうかわからずに申し込んで「審査が通らずに焦る+不動産屋も困る」ということ、さらに審査が通ったとしても「他と比べられず高い金利で住宅ローンを組むことになる。」ということです。あとは、住宅ローンが組めると思ってたのに審査に落ちてばつの悪い思いをしたとかでしょうか。

 

 こういった問題を起こさないようにするには、不動産屋に行く前にネットで審査してしまうということです。

 

 ある程度、物件を購入する地域が決まっており、頭金はどれだけ入れてどれぐらい借りたいのかが決まっているならば、不動産屋に行く前にネットで先に審査だけしてしまえば良いのです。

 

 ネットで複数の金融機関に申し込み、審査が通るかどうか、また通るのならば金利はいくらで貸してもらえるのかを予め知ることができるのです。

 

 その結果を持って不動産屋に行き、物件を探すということをすれば不動産屋も非常に助かるでしょう(ネット銀行などを知らない親父世代の古い不動産屋は戸惑うかも知れませんが、嫌な顔はしないでしょう)。

 

 と言うのも、不動産屋としても、もうすでにネットで銀行から住宅ローンが組めるということがわかっていれば、物件見に行って、買い付け申し込み書いて、その後やっぱり住宅ローンが組めなくて苦労が水の泡、売り主の不動産屋にも迷惑を掛けるということもないからです。

 

 安心して物件の買い付けを入れて契約まで持っていくことができますからね。

 

住宅ローンが通ることを知ってやる気が出ている不動産屋

 

 そして、その一番安い金利を提示した金融機関に住宅ローンを申し込んでも良いですし、他に自分が組みたい銀行があれば、その銀行の営業担当者に〇〇銀行はこの金利でやってくれると言ってるんですけど、これ以下の金利でできますかと聞くこともできます。もしも、その金利で出来ないということであれば、ネットで一番安い金利を提示した金融機関で住宅ローンを組めばいいだけですし、その金利よりも下がらなくても同じかそれに近い金利までは下げられるはずです。

 

 私は基本的に金利以外に検討する項目はないのでネットで一番安い金利を提示した金融機関で組むのが一番と思っていますが、人によっては近所にATMがあるとか、給料が振り込まれる口座からローンを引き落としたいとかってこともありますからね。その組みたい金融機関に対して交渉する材料としてネットで通った仮審査の結果を持って行くというのもありです。

 

 ただ、繰り返しますが、良い住宅ローンというのは金利の安い住宅ローンです。0,1パーセントでも安い銀行で組むのが鉄則ですので、一番安い金利を提示した金融機関で組むのが正解。好みの金融機関があったとしても、0。1%高いだけでかなりの金額を多く支払わないといけないことを理解しておきましょう。

 

 ちなみに、4000万を借り入れて、35年ローンで組んだ場合、わずか0.1%しか変わらなくても、支払総額は80万円程度多くなります。1%なら800万円違いますからね。安い金利を提示した金融機関でローンを組むということがどれだけ大事かわかりますよね。

 

 そして、今ネットでは簡単に仮審査を行うことができます。

 

 一回の入力で複数の金融機関の仮審査を申し込むことが出来て、結果も数日で出ます。もちろん、無料。

 

この一括仮審査の申込は使いやすいです

 

 家を買うことを検討しているなら、不動産屋に行く前にネットで調べておきましょう。予め調べておいて損することは何もありません。


住宅ローンは不動産屋にお任せですか関連ページ

これから組む住宅ローンの金利を簡単に安くする方法
これから組む住宅ローンの金利を自分の与信の範囲内で最も簡単に最も安くする方法の説明です。
現在組んでいる住宅ローンの金利を簡単に安くする方法
現在組んでいる住宅ローンの金利を自分の与信の範囲内で簡単に最も下げる方法の説明です。
住宅ローン借り換え時の注意点
住宅ローンを借り換える際に注意しなくてはいけない点として、金利の差、ローン残高及び残期間の三つがありますが、よく言われる1%・1000万・10年以上の目安は必ずしも必要ではありません。
住宅ローン金利交渉方法
住宅ローンの金利を引き下げるための具体的な交渉方法について詳細に説明します。借り換えの際の損益分岐点は一般に言われている数字とはかけ離れていることを理解すれば住宅ローンの金利交渉は有利に進められます。
住宅ローンにも相見積もりを
ビジネスの世界では常識の相見積もりですが、住宅ローンの世界でも相見積もりを取ることによって良い条件の住宅ローンを組むことができます。
住宅ローンの金利はいくらなら安いのか
住宅ローンの金利はいくらなら安いのかという住宅ローンを組む時に一番気になる疑問にお答えします。
金利が変わると月々の支払い額はどれくらい変わるのか
金利が変わると支払いがどれくらい変わるのかを具体的な額をシュミレーションしてみました。
住宅ローンを組む銀行を選ぶ基準
住宅ローンを組む銀行を選ぶ基準は金利の安さ以外にはありません。
住宅ローンが組めない条件
住宅ローンを組めない人はどのような人でしょうか。滞納などの事故だけでなく住宅ローンを組むに当たり様々な不利な条件がありますが、これから挙げるいくつかの条件にあてはまってしまっても住宅ローンを組めてしまう人もいます。
住宅ローンと携帯代
住宅ローンを組む時の意外な盲点として携帯代の支払いの滞納という問題があります。
住宅ローンのリスケについて
住宅ローンの金利を下げる交渉はリスケにはあたらないので、心配をする必要はありません。
店頭金利
店頭金利とは住宅ローンなどの貸出金利の基準となる金利です。
なぜ銀行は住宅ローンを欲しがるのか
銀行はとにかく住宅ローンを欲しがります。その理由は自己資本比率が関係しています。
今後の住宅ローン金利の動向
今後住宅ローンの金利はどうなるかについての考察です。
ソニー銀行や新生銀行の金利
ソニー銀行や新生銀行の低金利については5年ルール不採用等について理解しておくことが大切。
住宅ローンの固定と変動で有利なのは
住宅ローンは固定と変動のどちらが有利かという問題について、現在の状況を踏まえながら解説します。
年収300万で住宅ローンを組む
年収300万でも住宅ローンを組む際に問題になってくるのが頭金と金利。年収300万でも不利にならない住宅ローンを組むための簡単な方法を説明します。
年収300万で住宅ローンはいくらまで組めるか
年収300万の場合、住宅ローンで借りられる額はどのぐらいか。与信や年齢、また組む銀行にもよりますが、おおよその限度額は2000万円程度です。
年収300万円で住宅ローンは危険か
年収300万円でも住宅ローンを組むと危険かという疑問について説明します。また、逆に年収300万円程度でも住宅ローンを組んで購入した方が有利なパターンもあることを詳しく説明します。
年収300万以下の場合の住宅ローン
年収が300万以下で住宅ローンを組むことは非常に難しいですが、絶対に組めないというわけではありません。
年収300万円の可処分所得と住宅ローン
住宅ローンを組む際の判断基準としては年収がありますが、最も重要なのは可処分所得です。年収300万円で可処分所得はどれぐらいあるのでしょうか。
住宅ローンの頭金は平均でどれくらいか
住宅ローンの頭金の平均がどれぐらいかというのは、住宅の購入を考えている人にとって非常に気になるところです。
住宅ローンの金利が安いのはどの銀行か
住宅ローンを組む際の最重要事項はどれだけ安い金利で住宅ローンを組むかということですが、どうすれば最も安い金利で銀行から借りることができるのかを説明します。
住宅ローンは複数組むことができる
住宅ローンは基本的に一つしか持てませんが、やり方によっては住宅ローンを複数持つことは可能です。
住宅ローンは頭金ゼロで組めるのか
住宅ローンを組む際に頭金ゼロでは組めないと思っている人もいますが、頭金なしでも住宅ローンは組めることも多いです。

不動産投資を始める前に サラリーマンの不動産投資 公務員の不動産投資 頭金なしで物件を買う 不動産についてのあれこれ