住宅ローンの金利は何パーセントなら安いと言えるのか
住宅ローンを組む際に最も重要なのは、金利はいくらで借りるのかということです。
どこの銀行で住宅ローンを組むのかとか、固定にするのか変動にするのか、はたまた借り入れ期間はどれぐらいにするのかとなど大切なことはいくつもあるのですが、住宅ローンの金利ほど重要なものはないでしょう。
しかし、住宅ローンの金利がいくらなら安いのかという疑問にはいくつもの答えがあります。なぜかと言えば、仮に金利が1パーセントだとしても、それが固定なのか変動なのか、固定ならば何年の固定なのか、その人の職業は何か、年収はいくらか、年齢はいくつなのかなどの要素によってその住宅ローンの金利が安いとも言えるし高いとも言えるからです。
もしも、公務員だとか一部上場企業の社員として勤続15年・年収700万程度で住宅ローンで2000万円借り入れたい人が変動で組んで金利が1パーセントであったらその金利は高いと言えるでしょう。
しかし、小さな会社の社会人2年目で年収300万円の人が2000万の借り入れをしようとして金利が1パーセントであったら(もしも借りられればの話ですが)、それは非常に安いと言えます。
つまり、借りる人の条件によっていくらなら安いかいくらなら高いかということが決まるのです。
店頭金利というものがあります。2015年6月現在の店頭金利はどこの銀行も概ね2.475%です。リーマンショック以降、この数字はほとんど変わっていません。
住宅ローンの金利が安いか高いかを判断するにはこの店頭金利というものが基準になります。この店頭金利からどれだけ優遇してもらえるか(引いてもらえるか)で、その人にとって安いかどうかがわかることになります。
条件が悪くなれば店頭金利からの優遇が少なくなり、条件が良ければ優遇が多くなります。
では、最高でどれくらいまで優遇は取れるのでしょうか。私が調べた限りではイオン銀行で(期間限定ではあるものの)1.8パーセント店頭金利から優遇というものがありました。
しかし、キャンペーンではなく通年でやっているものでは、概ね1.6〜1.7%程度の優遇が取れたらOKでしょう。
そして、銀行の中でも金利が安いのがネット系の銀行です。ネット系銀行の場合、わざわざ店頭まで行かなくても、ネット上で自分がいくらの金利で借りれるのかがすぐにわかるのが便利です。しかも複数の銀行の見積もりが取れるため、自分が取れる一番安い金利がいくらなのかがわかり、高い金利で住宅ローンを組んでしまうということがないので、一番、安い金利を提示した銀行で住宅ローンを組めば良いでしょう。
仮にネット銀行で組むのではなく、特定のみずほなりりそななりの銀行で組むと決めていても、まずはネットで見積もりを取り、その見積もりを持って自分が住宅ローンを組みたい銀行に持って行けば、その金利で住宅ローンを組める可能性が高いです。
もしも、自分が借り入れを起こしたい銀行がその金利ではできませんということであれば、ネットで一番安い安い金利を提示した銀行で組むの良いと思います。「銀行選びの基準」で説明したように、住宅ローンを組む銀行を選ぶ基準は一にも二にも金利ですから。
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