ルームシェアやシェアハウスという業態
前にもルームシェアはもうやめた方が良いという話はしました。入居者同士のトラブルや頻繁な入退去など、不動産投資の旨味よりもリスクの方が大きいからです。
テレビなどでは、新たなライフスタイルのように描いてますが、結局のところ普通のアパートには入れないような不良入居者が集まってくることが多いことから、トラブルが絶えません。不動産投資は不労所得の代表的なものですが、ルームシェアをやると物凄く大変で、不労所得とは言えなくなってしまうからです。
また、ルームシェアやシェアハウスと呼ばれる多くの賃貸物件が、いわゆる脱法ハウスとされて社会的な非難を浴びたこともあり、国土交通省が是正指導するなど、すでにルームシェアやシェアハウスは個人が手軽に物件の利回りを上げる手段ではなく、業者がプロとして積極的に企画から管理まで手がけないといけない業態になっています。
ルームシェアの黎明期(2000〜2005年ぐらいでしょうか)には、個人の不動産投資家(私もその1人です)が利回りを上げられる手法として古い戸建てなどを購入して、インターネットで集客したりしていました。
現在は、個人でルームシェアをやっている人は非常に少なくなりました(この記事は2014年に書いています)。少なくとも不動産投資を業としている人では、もうほとんどやっている人はいないのではないでしょうか。
先走ってルームシェア専門の建物を建ててしまったような個人の投資家も、ほぼ売却は完了しており、売り抜けられて胸を撫で下ろしていると思います。
これから不動産投資を始めようという人はルームシェアには手を出さないようにした方が良いでしょう。収益物件を探していると、都内でも極端に利回りが高いものがありますが、ほとんどがルームシェアによって利回りをかさ上げしている物件か、所有権ではなく借地権などの物件ですから、注意が必要です。
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- インカムゲイン目的の不動産投資のリスクは持ち続けることできれば減少していくものです。家賃が購入価格をどんどん補填していき、最終的にはリスクゼロ(購入価格分の金額を家賃収入で得てしまう)まで到達します。