ルームシェア(シェアハウス)について

ルームシェア(シェアハウス)は難しい?

 最近はルームシェア(シェアハウス)が流行っています。テレビなどのマスコミにも取り上げられ、社会的な認知度も高くなりました。

 

 不動産投資家から見たルームシェアの良い点は、一戸建てや区分所有マンションのファミリータイプの物件の利回りを格段に上げられることです。

 

 また、「みんなで住んで楽しそう。」とか「たくさんの出会いがある。」などのイメージで、今まで客付けに苦労していた物件でも比較的すんなりと入居が決まることが多かったです。

 

 実際築古で月に10万円の家賃が取れるか取れないかという戸建てを一部屋ずつそれぞれ5万円で貸して月に20万円(いきなり利回り倍です)の家賃を稼ぐことも簡単にできました。

 

 ただし、例外はありますが、現在では私はルームシェア(シェアハウス)をあまりお勧めしていません。私自身ももうルームシェア(シェアハウス)はやっておりません。

 

ルームシェア物件

 

 なぜなら、ルームシェア(シェアハウス)の市場は既に飽和状態にあり、一部の人気地域を除き、ルームシェア(シェアハウス)で募集をすればすぐに空室が埋まるという時代ではなくなったこと、賃借人同士のトラブル(トイレの使い方や共同部分の掃除についてなど)が多いこと、普通のアパートには入居できないような質の悪い入居者が集まってくることがあるなど、非常に面倒なわりには入居者が短期間で入退去を繰り返し、募集の手間もかかる上に意外と空室率が高くなってしまうことなどが理由です。

 

 よく収益物件で都内でも非常に利回りの高い物件がありますが、再建築不可や借地権でない場合はルームシェアの家賃設定で利回りを上げていることが多いので注意が必要です。

 

 ルームシェア(シェアハウス)の運営はそんなに簡単じゃないです。少なくともサラリーマンが副業でやるには大変だということは理解しておきましょう。

 

 これから不動産投資を始めようという独身の若いサラリーマンがキャッシュフローを良くするために、格安の物件をキャッシュで買ってそこに住み、空いてる部屋を全て人に貸すというようなやり方であればやる価値はあるかも知れません。

 

※この記事を書いたのは2012年。2018年の今ではルームシェア(シェアハウス)という言葉を知らない人はいないでしょう。


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