交渉してくる入居希望者

色々な条件を交渉してくる入居希望者は断ります

 賃貸の募集をすると、色々な条件を交渉してくる入居希望者が居ます。そうした入居者は私は基本的には入居を断ることにしています。

 

 不動産屋から「内見したお客さんからお家賃を5000円下げてくれたらという相談が...」、「先日、入居申し込みをファックスしたお客さんなんですが、やっぱり一か月フリーレントにしてもらえませんかって仰ってるんですけど...」等々のことを言われることはあるのですが、全て入居自体を断ります。

 

賃貸の条件について交渉してくる入居希望者を断る大家

 

 なぜかと言うとですね、こちらが提示した条件が嫌なら他のアパートにすれば良いだけなのに、条件を変えようとしてくるお客さんは、後々クレームを付けてくることが多いんです。

 

 コンビニとかスーパーでサンマが3匹300円で売っているとしますよね。それを200円にしてくれとか、4匹つけてくれとかって言うお客さんってどういうお客さんかは想像つきますよね。

 

 それでもまだスーパーなら良いんですよ。売ったらそれきりですから。でも、賃貸経営の場合、その後何年も付き合わないといけないわけです。その内に始まるんですよ、「エアコンの効きが悪いからもっと性能の良いエアコンに代えてくれ」「電気代がかかるから照明はLEDに代えて欲しい」「雑草の伸びが早いから週に一回は草むしりを...」とか。

 

クレームを入れてくる入居者

 

 そうしたクレームを付けてくる可能性が高いんですよ。条件を交渉してくる入居希望者は。別に良いんですよ家賃を少し下げるぐらい、本当は。それで早く入居してもらえるなら。

 

 でも、それじゃ終わらないんです。だから疲れちゃうんですよ。だったらそうした入居者さんは初めから断った方がいい。私も初めはとにかく空室を埋めたい一心でそうした入居者さんを受け入れてたんですが、一般の入居者さんとのクレームの発生率の差に気が付いてからは断ることにしました。

 

 もちろん例外はあって、同じ条件の交渉でも例えばペットに関することなんかは話し合いは出来ますよね。小動物可で募集してたところ、ほとんど鳴かない大人しい猫なんですがどうでしょうかとかという相談であれば、原状回復代を先に家賃の2か月分頂けるなら良いですよとか話し合えるじゃないですか。不動産屋の営業だってこの大家さんの言う小動物に大人しい猫が入るかどうかは大家さんに聞いてみようかなと思ったりしますよね。

 

 あとは、入居希望者から言われるんじゃなくて、不動産屋からの話なら聞きますね。この時期の空室ですから少し家賃を下げて募集しましょうかと言われれば、そうですね少し下げましょうとなります。

 

 要は家賃の月何千円が惜しいんじゃなくて、そういう交渉をしてくる入居希望者は遠慮しておくということです。


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