契約更新時の連帯保証人

　契約更新時にはもちろん賃借人の署名捺印が必要ですが、連帯保証人についてはどうでしょうか。最初に契約した際に連帯保証人を取り、その後契約更新時に連帯保証人から署名捺印してもらわなかった場合、連帯保証人は責任を負うのでしょうか。

　更新時に署名捺印してもらわなかったら連帯保証人は責任を負わないような気がしませんか。でもこれ責任を負うんですよ。更新時に連帯保証人の署名捺印は必要ないんです。もちろん家賃が上がったとか契約内容が変わったりしたら別ですよ。でも、元の契約の更新であればそのままずっと保証し続けないといけないんです。これは最高裁で確定している判例があるのでどうやっても動きません。

　例外としては、賃借人の家賃の滞納が長期間あるのに全く保証人に請求しないで放置しておき、いきなり何百万円払えとかというのはダメです。連帯保証人だってそんなこと言われたらびっくりしますよね。

　なので、入居者の家賃の滞納があった場合はすぐに連帯保証人に連絡しましょう。来月払いますからなんて言われてズルズル行くと連帯保証人にも払ってもらえない可能性があります。滞納者も連帯保証人に連絡がいくのを極端に嫌がりますから、１回でも連帯保証人に連絡すると次からは滞納しないようになりますしね。

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