賃貸併用住宅と管理

賃貸併用住宅の管理はどうするか

 アパートなどは専任でなく一般で募集したとしても客付けした不動産屋に管理を任せることが一般的ですが、賃貸併用住宅も管理は基本的には不動産屋にお願いすることが多いです。

 

 さらに、賃貸併用住宅のオーナーには専業大家は少ないので、自分で管理までやろうという人が普通のアパートよりも多いのは当然と言えるでしょう。

 

不動産屋に賃貸併用住宅の管理をお願いしている大家

 

 しかし、ここで問題が一つあります。入居者の管理をお願いするのはクレーム処理などを自分で行いたくないのが一番の理由ですが、賃貸併用住宅の場合はオーナーが同じ建物内に住んでいるので、入居者がクレームを管理会社にではなく、直接オーナーに言ってくることがあるんですね。

 

 例えば、管理をお願いしているアパートの入居者から直接クレームが大家に入るようなことがあっても(普通は不動産屋にクレームを入れますが、まれに直接大家に電話してくる入居者はいます)、「不動産屋さんに全て任せているので、よくわかりません。不動産屋さんに言ってもらえますか。」で終了です。

 

 それが、「隣の人の音が...」でも「廊下に物を置きっぱなしにする人がいるんですが...」でも同じです。私ではなく不動産屋に言って下さいで終わりです。

 

 もちろん、賃貸併用住宅だとしても同じように「不動産屋に言ってください。」で終了でも良いのですが、同じ建物内に住んでいて面と向かって言われると中々「私ではなくて不動産屋に言って下さい。」とは言いづらいですよね。

 

入居者からクレームを言われて困っている賃貸併用住宅の大家

 

 そうなると、不動産屋に管理を任せている意味がなくなってしまいます。なんのために家賃の5%を払っているのかわからない状態です。こういったデメリットも賃貸併用住宅にはあるんですね。

 

 ただ、どうせクレームとかを直接大家に言われるなら、初めから管理をお願いしないという選択肢もあります。管理費を払う必要がなくなるので利回りがアップしますからね。ワンルームが3部屋あって家賃が一か月に計20万入るなら毎月1万円収入が増えることになります。1年間では12万円となり、一部屋空室が2か月出てもその浮いた分でペイできる計算になります。結構大きいですよ。

 

 まあ、そもそも賃貸併用住宅って大きなトラブルというかクレームは発生しづらいです。というのも、アパートから離れて住んでいるため管理を不動産屋にお願いしていると、廊下の照明が切れてるとかゴミ出しの日が違うとか雑草が生え放題になっているとかって気が付かないで(自分の所有している物件に数日おきに通うような大家さんもいますが、普通はそんなに通う大家はいません)、それが段々と大きな問題になっていくことって多いんです。

 

 しかし、同じ建物ですからそういったことはすぐに気が付くんですね。だから雑草なんてちょっと生えてればすぐに抜いちゃいますし、少しでも汚れていたらすぐに掃除だってしちゃいます。電気が切れたらすぐに気が付いて交換しちゃいますからね。

 

 賃貸併用住宅の場合は自分で管理をやるというのも一つの手です。しかし、これは賃貸併用住宅だけの話ではないのですが、もしも何か大きなトラブルになりそうな問題の場合は自分で処理せずに司法書士や弁護士にお願いした方が良いと思います。

 

 私も基本的には自分で物件は管理をしていますが、騒音の問題とかは私は直接介入せずにいつもお願いしている不動産トラブル専門の司法書士にお願いしています。変に逆恨みなんてされたらかないませんし、トラブルの解決はプロにお願いした方がスムーズですから。


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