賃貸併用住宅の安心感

賃貸併用住宅は年金だけの安心感とは桁違い

 賃貸併用住宅の優れている点として老後の安心感があります。これはアパートを持つのと同じで、年金のように毎月お金が入ってくるというものです。

 

 私には実家が賃貸併用住宅の幼馴染の友達がいます。確か中学生ぐらいの時だったと思いますが、彼のお父さんが家を建て替える時に賃貸併用住宅にしました。2階に3部屋とても狭いワンルームの賃貸部分があります。

 

 友達の話では、当時は家族みんな大反対で、親父が知り合いの地元の工務店に騙されてると大揉めしたそうです。

 

賃貸併用住宅を建てると知って揉めている家族

 

 正直、地元を知り尽くし、現在不動産投資家になった私の目から見ても彼の実家は「誰がそんなところでワンルームを借りるの?絶対やめた方がいい」と思うような場所です。そこは住宅街の奥まったところにあり、さらに駅からもかなり遠いのです。

 

 そこに独身者しか入らない相当に狭いワンルームですからね、賃貸の需要ないですよはっきり言って(そんなこと当時中学生だった私は知る由もありませんでしたが、友人の家族は冷静に考えてたんでしょうね)。普通に建て替えるよりも賃貸併用住宅にする方がお金もかかるし、自分の家の敷地内に他の人が住むという抵抗感もありますから、当時家族みんなが大反対というのも当然でしょう。

 

 それから実に30年近く経ちました。不幸にも友達のお父さんは早くに亡くなってしまいましたが、お母さんはまだご存命です。

 

 友達は飲食店を経営しているので、私もよく店に飲みに行くのですが、私が不動産投資家であることを知ると、不動産投資を教えて欲しいと頼んできました。

 

 私が不動産投資をしていることを知っても、「ふーん、凄いね〜」ぐらいが普通の友達の反応で、やりたいから教えて欲しいとお願いしてくる友達はあまりいないので、どうしてなのか聞いてみました。

 

 彼曰く、親父はもう死んじゃったし、母親も歳を取ったけどまだ実家で誰の世話にもならずに生きている。それは全て賃貸併用住宅のおかげだと言うのです。

 

 はっきり言って、友達の実家の賃貸併用住宅はお世辞にも綺麗とは言えません。古ぼけた建物で、ここを借りる人っているのかなと不思議になるぐらいです。しかも15平米もないワンルームですからね。立地も悪いし。

 

 でも、ずっと人が入っててくれているそうです。家賃は3万円。いくら多摩地区のワンルームとはいえ、3万円では中々借りられません。そうなると借りる人はいるんですね。

 

 お母さんの年金は月に10万円程度。ローンはとっくに終わっていて、しかも家賃が9万円入ってくるから十分暮らしていけるそうです。ローンが終わった自宅を持っていて月に20万円近く自由になるお金があれば十分暮らしていけますよね。

 

 親父が賃貸併用住宅を建てる時は大反対したけど、あれを親父がやっておいてくれて本当に助かったと言ってました。30年も経ってあんなにボロボロになってるのにまだ毎月9万円も母親に金を入れてくれる。不動産投資って本当に良いんだねと。

 

 これアパートだったらどうでしょう。70代のお母さんは掃除なんていけないですよね。そうなると不動産屋に管理も任せた上で掃除や草むしりも別にお願いしなくてはならないでしょう。でも、自宅ですからね、掃除や庭の草むしりなんてやるのは苦になりません。

 

 商売しているわけではないので、70代80代になってもアパート経営はできますが、賃貸併用住宅なら不動産屋に行くのも自宅からそばの駅に行けばいいし、アパートにも目が届いて年寄りでも苦労がないんです。

 

 私自身、今は自分が持っているアパートや戸建て、マンション等の掃除やメンテナンス、不動産屋に客付けのお願い等で多摩地区を回っていますが、年を取ったら面倒になるだろうなと思います。物件全部が自宅のそばにあれば別に良いんですけど、そうは都合よくはいきませんから。

 

 話は脱線しましたが、友達は商売をしているので、良い時と悪い時の差をはっきりと認識しており、何もしてないのに30年間もずっとお金を稼ぎ続けてくれる不動産投資は本当に良いと常々思っていたそうです。

 

 そんな彼も今では商売から上がってくるお金を物件購入に当て、不動産投資家としても邁進中です。もう少し物件を増やして店から上がってくるお金がなくても暮らしていけるようになるのが目標だそうです。

 

 賃貸併用住宅だけでは仕事を辞めても生きていけるなんて状態に持っていくのは難しいかも知れませんが、彼のお母さんのように定年までにローンを終わらせ、年金とアパート部分から収入があれば安心の老後を暮らしていくことは難しいことではありません。


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