賃貸併用住宅なら大家になるハードルは低い

賃貸併用住宅でアパートのオーナーになる

 不動産投資をやったことのない人が、大家だとかアパートのオーナーになるというと聞けば、なんだかとてもハードルが高くて自分はとてもそんな身分には成れないと思う人も多いかも知れません。しかし、賃貸併用住宅であれば大家になるのはそんなに難しいことではありません。

 

 確かに不動産投資未経験の人がアパートやマンションを一棟購入するというのはハードルが高いです。そういう意味では大家になったりオーナーになるには色々な条件が必要です。

 例えば、勤め先、年収、頭金の額、金融資産、連帯保証人の有無とその属性などなど、判断の材料とされるものの要求される水準が高いのです。不動産投資は未経験の中小企業のサラリーマンで年収600万、頭金に入れられる額は100万円、諸費用約300万は支払えるけど、金融資産も共担に入れられる物件もなく、妻は私の扶養に入っていて月に8万円の収入です、みたいな人が中古で利回り8パーセントで築20年の4000万円のアパートを多摩地区に買いたいですと言っても、お引き取り下さいと。

 

 でも、全く同じ条件の人が、新築で土地代含めて総工費5000万円の賃貸併用住宅を建てたいです、諸費用も払います、頭金も100万円払いますとなれば、それは銀行は貸してくれる可能性は高いです。可能性が高いというか、特に問題がなければ貸してくれるでしょう。

 

 それほど、賃貸併用住宅になるとアパートの購入よりもハードルは低くなるのです。

 

 一戸数百万円で買える古くて小さな区分所有のマンションを購入して大家になるのの次ぐらいに賃貸併用住宅で大家になるのは簡単でしょう。

 

 でも、これ簡単だからこそ気を付けなくてはなりません。住宅ローンを使うことによって賃貸併用住宅はローンの審査がとても楽になります。そこで、無理筋な計画を立ててしまうことになるんですね。

 

 最も気を付けなくてはいけないのは、ハウスメーカーの営業です。ハウスメーカーの営業が出してくるプランはとても利回りが低いのです。自分で土地を持っており、そこに建てようとしているのに利回り8パーセントとかふざけたプランを持って来るということが実際にあるのです。土地代込みでそれに近いぐらいのプランを立てないと話になりません。そのためにはこれまで詳しく説明してきたように、ハウスメーカーではなく工務店を使わなくてはなりません。

 

 さらに、自分の拘りもあります。自分が住みたい場所に拘るあまり、賃貸の需要のないところに賃貸併用住宅を建ててしまうということが往々にしてよく起こるのです。駅から遠い閑静な住宅街にワンルームの部屋作って誰が借りるのでしょうか。そういったちょっと考えればすぐにわかることを無視しても、住宅ローンのため銀行の審査が緩く、通ってしまうのです。

 

 これも詳しく説明してきましたが、ワンルームなのに自分が2階に住んでアパートを1階に作ってしまうなんてのもまさに愚の骨頂ですよね。

 

 賃貸併用住宅は大家になるハードルは低いです。それはメリットでもあるのですが、それに甘えて事業計画が甘くなってしまうと後々大失敗だったということになってしまいます。ハードルが低かったとしても、普通のアパート経営をするという覚悟で大家にならなくてはいけません。


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