株と不動産の比較1 流動性 株編

株の流動性

 株と不動産を比較するにあたり、まずは買う・売るという行為について述べたいと思います。

 

 流動性とは、現金の資産化または資産の現金化に要する手間や時間を表す言葉です。

 

手間が面倒なもの

 

 要は、あなたが1千万円を使って株を買う時の手間や時間と1千万円使って不動産を買う時の手間や時間を比較してみようということですね。

 

 株などの金融資産は非常に流動性が高いです。証券会社に口座さえ持っていれば、クリック一つでその時の相場の値段で売ったり買ったりできます。騙されて相場の値段以上の値段で買わされることはありません(売買手数料に関しては高い安いということは証券会社によってはあるでしょうが、株の値段については誰もがその時の値段で買えます)。逆に言えば相場の値段以下で買うこともできません。誰もがみんな同じ値段で買わざるをえないのです。

 

 これは株が非常に有利な点です。手間はクリック一つ、時間は一瞬。しかも、誰もがその時の値段で買うことも売ることもでき、本来1万円の価値しかない株を騙されて10万円で買わされたり、逆に10万円の価値があるものを1万円で売るということはないわけです(上場していない会社の株はこの限りではありません)。その時に1万円の株は誰もが1万円で売ったり買ったりするわけです。

 

 あなたが急いでいて、どうしても株を売らざるを得ないとしても、その足元を見られて不当に安い値段で買い叩かれることもなく、その時についている値段で処分でき、数日後には現金化できてしまうわけですから、こんなに安心なことはありません。

 

 さらに、売買に伴う費用もとても安価です。売買金額にもよりますが、ネットの証券会社であれば手数料は概ね0.1パーセント以下でしょう。税金も売買の時点では発生しません。手間、時間、費用、全ての面で株式投資は優れています。

 

 流動性という意味で言えば、不動産と比べて株は非常に有利と言えるでしょう。


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