不動産のROI
ROIと言えば、これはもう不動産投資の面目躍如でしょう。
不動産投資の利回りは場所にもよりますが、10パーセント前後を目安にすると前回お話しました。しかし、レバレッジのページでお話したように、不動産投資の場合、物件を買うのに銀行からお金を借りることができるわけです。
わかりやすい例えで説明しましょう。購入時諸費用や税金等は数字を簡単にするために無視することにします。
10パーセントの利回りの1億円の物件があったとします。これを現金で購入した場合、当たり前ですが年間のキャッシュフローは1億円の10パーセントである1千万円です。
しかし、同じ物件を1千万円の頭金を入れ、残りの9000万を銀行から金利2パーセントの20年ローンで借り入れて購入したとします。
収入は1000万円、そこから金利と元金の返済で年間550万支払うと、年間のキャッシュフローは450万円となり、自分が最初に投下した資本1000万円に対する利回り(ROI)は45パーセントにもなります。
逆から今の例えを見てみましょう。
手元に1千万円を持っている二人の人がいるとします。その1千万円を使って現金で利回り10パーセントの物件を買った人の年間のキャッシュフローは100万円です。
しかし、もう一人の人は同じ1千万円を使い、9000万円を銀行から借り入れて1億円で利回り10パーセントの物件を買いました。この人の年間のキャッシュフローは450万円です。
同じ1千万円を使って同じ利回り10パーセントの物件を購入しても、レバレッジを使えた方の人のROIは45パーセントにもなります。
これがレバレッジの強さであり、不動産のROIが高い理由です。
所有することで得られるキャッシュのROIについては不動産が大差をつけて株に大勝です。
株と不動産の比較5 ROI 不動産編関連ページ
- 株と不動産の比較1 流動性 株編
- 不動産と比較した株の流動性についての説明
- 株と不動産の比較1 流動性 不動産編
- 株と比較した時の不動産の流動性についての説明。
- 株と不動産の比較2 資産価値 株編
- 株の資産価値についてのメリット・デメリットを論ずる。
- 株と不動産の比較2 資産価値 不動産編
- 不動産の資産価値に増減などについて考察していきます。
- 株と不動産の比較3 レバレッジ 株編
- 株の使えるレバレッジについての説明。
- 株と不動産の比較3 レバレッジ 不動産編
- 不動産投資で使えるレバレッジについての説明。
- 株と不動産の比較4 キャッシュフロー 株編
- 配当益に注目した際の株式投資のキャッシュフローについての説明。
- 株と不動産の比較4 キャッシュフロー 不動産編
- 賃貸収入目的の不動産投資のキャッシュフローに関する説明。
- 株と不動産の比較5 ROI 株編
- 株式投資に関する実際のROIはどの程度かを考察する。
- 株と不動産の比較6 経費 株編
- 株式投資で使える経費、使えない経費などについて説明するページです。
- 株と不動産の比較6 経費 不動産編
- 不動産投資で使える経費は減価償却を含めて非常に多い。
- 株と不動産の比較7 維持に関わるコスト 株編
- 株式を保有し続けるためにかかるコストについて
- 株と不動産の比較7 維持に関わるコスト 不動産編
- 不動産を所有し続けるために支払わなければならないコストについて
- 株と不動産の比較8 コントロール 株編
- 株式の資産価値を高めるために何ができるかというコントロール性についての説明。
- 株と不動産の比較8 コントロール 不動産編
- 自分が保有している不動産のコントロール力についての説明。
- 株と不動産の比較9 相続 株編
- 相続に関する株式の有利さ不利さについて。
- 株と不動産の比較9 相続 不動産編
- 税金に関しては不動産の方が相続が有利。
- 株と不動産の比較10 消失のリスク 株編
- 株式の消失のリスクについての説明。
- 株と不動産の比較10 消失のリスク 不動産編
- 不動産の消失のリスクについての説明。
- 株と不動産の比較 番外編 見栄・満足感
- 投資って実利だけでなく見栄の部分ってありますよね。
- 株と不動産の比較 結論
- 最終的な結論として株と不動産はどちらが結局有利なのか。
- 株と不動産の比較 おまけ
- 株と不動産投資を最近の相場で比較すると面白いことが見えてきます。