金利の上昇はいつか

金利は上がります

 これから金利は100パーセント上がります。だって、これ以上は下がりようがないんですから、アベノミクスが成功して景気が良くなろうがなるまいが、インフレになろうがなるまいが、絶対上がるのはわかっているわけです。しかし、それはこの10年ずっと言われ続けていることですよね。要は金利は上がるのはわかっているけど、それがいつ上がるかということが、我々収益物件を買う不動産投資家にとっても居住用の物件を買うサラリーマンにとっても等しく気になるところです。

 

金利の上昇がいつなのか気になっている人

 

 一般的に我々が「金利」と言う時は、借り入れを起こす際の基本の金利である銀行の店頭金利を指すことが多いです。その店頭金利を決める際の基準となるのが長期金利の指標となる10年物国債の価格(昔は日銀が公定歩合を決めてました。学校ではそう習いましたよね)です。国債の価格が上がれば金利は低下し、価格が下がれば金利は上昇します。

 

 そして昨日(5月22日)日銀の黒田総裁は金利の急上昇は容認しないと断言しました。その状況と黒田総裁の言っていることを簡単に説明するとこうです。

 

 金利の基準となる国債の価格が少し下がったことにより、長期金利が少し上がった。それを受けて各銀行が少し店頭金利を上げた。しかし、日銀としては金利の上昇を放置する気はサラサラないので、国債の価格を上げるために(金利を下げるために)日銀が国債を買い入れる。そう言ったわけです。

 

 日銀がこの立場を取る限り、景気が良くなっても多少のインフレになっても、しばらくの間は金利は上昇しないでいてくれるでしょう。もちろん、過度の国債買い入れにより、日銀及び円の信用が極端に下がりハイパーインフレになんてことになったらまたそれは別の話です。


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