アベノミクスで不動産は買い時か

不動産は今が買い時なのか

 アベノミクスで不動産価格は上がるのかどうかは、我々不動産投資家でなくても非常に興味のあるところでしょう。もし、これから物件価格が上がっていくのであれば当然収益物件、居住用物件共に今が買い時ということになります。

 

 結論から言えば、少なくとも東京は今が買い時なのではと予想します。

 

 80年代のバブルの頃の状況を振り返ってみましょう。株価に関しては82年頃から上昇を始め、89年末まで勢い良く上がっていきました。不動産価格は83年84年あたりから急激な上昇局面を迎え、91年頃から地価が下がり始めました。

 

 売買が容易であり、企業の業績がすぐに反映されやすい株価の上昇がまず先にあり、その後多少の時差を経て不動産価格が上がっていく、そして下がる時もまずは株価が下がり始め、そして不動産価格が下がっていくということが理解できます。

 

不動産価格について説明している女性

 

 そして、地価の上がり方としては東京の都心部の商業物件から始まり、住宅地も上がり始め、そして東京郊外から大都市圏へと広がっていき、最後は日本全国津々浦々の地価が上がっていきました。

 

 これを今の状況に当てはめてみるとどうなるでしょうか。

 

 先日日経平均が1万5千円を超えてきました(これを書いているのは2013年5月22日です)。アベノミクスが始まった去年の11月は8千円台だったとことを考えるとかなり急激な上昇と言えるでしょう。しかし、不動産価格の上昇を実感している人はまだ少ないのではないでしょうか。というのも、現在不動産価格は都心部の商業物件が上がり始めたところで、都心部の住宅がそろそろという感じ、私の住んでいる東京郊外(多摩地区)ではまだ価格の上昇は感じられません。

 

 ということは、都心部商業→都心部住宅→東京郊外→大都市近郊→地方へという流れの中では、今はちょうど2番目のあたりに差し掛かっていることになります。現在先行している株価の上昇を追いかけてこのまま不動産価格が上がっていく確率はかなり高いでしょう。

 

 しかし、注意しなければならない点は、アベノミクスによる景気浮揚はいつまで続くのかということです。あの80年代のバブルでさえ10年は続きませんでした。国内の人口減少や海外の新興国の経済発展を考えると、今回の景気が10年以上続くことは考えづらいです。ということは、地方の不動産価格が上昇する前に不動産価格の下落が始まることもありえます。

 

 そのため全国的に見て今が不動産の買い時と言えるかどうかはわかりませんが、少なくとも東京は今が買い時と私は見ています。

 

 


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