比較して絶対購入した方が良いパターンは?
今まで賃貸と購入、どちらが有利かという比較を数字で計算してきました。
結論から言えば、マンションに関しては東京でも地方でも数字上は確実に賃貸の方が有利で、戸建てに関しては購入が有利となります。
この数字の上に、所有欲や見栄といった数字では出せない要素が加わるので、数字を納得した上で目に見えない要素まで含めて比較考量していくことになります。
さて、「不動産投資の観点から見てみると...」でお話した、居住物件も利回りで計算してみるやり方を適用して絶対買った方が良い物件というものを具体的に説明しましょう。
ここで例に出すのは千葉県船橋市。船橋駅からなら東京駅まで25分で行けます。もちろん、物件から船橋駅までの時間は除いてです。私の住んでいる多摩地区から東京駅に出ようとすれば30分(中央線1本で行けるなら最短で30分くらい)から1時間ぐらいはかかってしまうので、通勤にはかなり良い立地と言えるでしょう。
駅から少し離れてよいなら、築30年ぐらい経った普通の戸建てが300万円ぐらいから売っています。ちょっと綺麗目で駅から徒歩30分以内であれば600万とか700万ぐらいでしょうか。
購入価格が600万円の戸建てはどれくらいで賃貸に出てるでしょうか。大体6万円前後です。となると、なんとその利回りは12パーセントにも達します。しかも、区分所有のマンションと違って戸建ての場合は表面と実質の利回りがあまり乖離しないため、表面で12パーセントなら実質でも同じと考えても差し支えありません。
なので、もし、船橋市に住もうと思っていて、戸建てを賃貸にするか購入にするか悩んでいるなら私なら迷わず中古の戸建てを購入しますね。
購入すれば基本的には35年間住んでも600万円、リフォームを1回だけして300万円かけ、35年間の固定資産税100万円(中古の戸建てなら建物に関してはほとんど償却してるでしょうし、土地部分だけなら船橋ならこんなものでしょう)を払ったとしても1000万円です。しかし、賃貸したら2500万円以上ですよ。こんなの比較するまでもないですよね。
地方の戸建てを賃貸するか購入するかであれば絶対に買った方が得となります。
この利回りで計算するやり方であれば、みなさんが住んでいる地方がどこであれ、賃貸にするか購入するか決断する際の有効な指標となります。
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