連棟式の建物
長屋と言うと古臭いイメージですが、いわゆるタウンハウスです。マンションはエントランスや階段等の共有部分がありますが、長屋には共有部分はありません(ただし、壁部分は共有しています)。戸建ての良さとマンションの経済性を両立させられることがメリットです。
でも、私個人としては、長屋形式の建物を住むために購入というのはあまりお勧めできないですね。マンション並みの価格で戸建てに住めるというのがメリットですが、マンションであれば鉄筋コンクリートですから壁を共有していても騒音はそこまで気にならないものの、長屋は木造で壁を共有しているのでやはり音のトラブルはあります。さらに、普通の戸建てなら建て替えや増築、リフォームなどは自由にできますが、長屋は住民たちの同意がないと建て替えるのはおろか増築やリフォームもままならないわけです。マンションと戸建ての悪いとこ取りとも言えるでしょう。
しかし、住むためではなく、不動産投資の観点から見ればメリットもあります。長屋全部を所有して収益物件として賃貸に出しているのなら普通のアパートと一緒で、大家が好きにリフォームもできますし、建て替えることも可能です。
また、敷地延長の土地は、アパートなどの共同住宅は建てられませんが、この長屋形式の建物は建てられるのです。つまり、敷地延長の土地を持っていて不動産投資をしたいと考えていたり、敷地延長の安い土地を仕入れることができた場合などは、長屋形式でタウンハウスやテラスハウスなどの収益物件を建てることができるというメリットがあるわけですね。
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