売却しても持ち続ける
リバースモーゲージはアメリカでは非常にポピュラーですが、日本ではあまり知っている人はいないかと思います。ファイナンシャルプランナーは詳しいと思いますが、不動産投資家はあまり興味ないんですよね。そもそも不動産投資とはあまり関係がなく、自宅を所有している高齢の方が利用するためのプランですが、リバースモーゲージとは具体的にどういったものか説明します。
老後を迎えた世代が、年金だけでは生活が苦しいとか、もっと余裕が欲しいということはよくあることです。その際、ローンの終わっている自宅があればそれを担保に金融機関などから毎月お金を借りる(イメージ的にはもらう)ことができるんですね。つまり老後にお金が欲しいからと自宅を売ってしまったら住むところがなくなってしまいます。しかし、リバースモーゲージを使えば自宅に住み続けながらお金を受け取ることができるのです。
具体的な数字で見てみましょう。自宅の土地の評価が5000万円だったとします。評価額の70パーセント程度までの融資を受けることができるので、3500万円借りられる計算になります(実際には金利分があるので3500万円は借りられません。数字を単純にするために金利分は計算に入れないこととします)。80歳で死ぬと予定し、70歳から自宅にリバースモーゲージをかけると毎月30万弱年間350万を10年間に渡り受け取ることになります。
子供に土地を遺産として残すことを考えていなければ、リバースモーゲージは自宅を売却してお金を毎月貰いながら住み続けられるという素晴らしいプランです。
しかし、なぜ不動産投資のこのサイトでリバースモーゲージを説明したかと言えば、リバースモーゲージは基本的には自分で住んでいる住宅を想定していますが、自分が居住していない土地(ほとんどのリバースモーゲージではマンションは対象にならない)をも対象になる(金融機関によって違いますが)のです。ということはもうおわかりですね。
アパートなどの収益物件も対象となるわけです。もちろん、10年間のリバースモーゲージならば最高でも10年後まで定期借家契約で貸すべきかも知れないとか、クリアすべき課題はあるでしょうが、これは不動産投資の出口戦略の一つとして非常に有望です。
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