お金を自分のために働かせる ロバートキヨサキ

お金の奴隷

 ロバートキヨサキの金持ち父さんを読んで感銘した言葉の一つです。

 

お金のために働くのではなく、お金を自分のために働かせる
お金との付き合い方は2種類しかない。お金の奴隷になるか、お金を奴隷にするかだ

 

 これ凄い深い言葉なんですよね。

 

 不動産投資の格言や金言を紹介しているこのコーナーですが、これは投資全般、いや人生における格言と言っても過言ではありません。

 

 このお金のために働かずにお金をは自分のために働かせる、お金の奴隷になるかお金を奴隷にするか、というのは全く同じことを違う言葉で言っています。

 

 奴隷と聞けば、俺は金の奴隷なんかではないと思う人は多いでしょうが、でも、実際は世の中のほとんどの人がお金の奴隷なのです。 

 

 もちろん、今やっている仕事が本当に大好きで、お金を貰わなくても一生やり続けたいという人もいると思います。例えば親から莫大な遺産を相続して一切お金を稼ぐ必要がなく、自分が本当にしたいと思う仕事しかしないという人もいるでしょうし、旦那さんのお給料で暮らしていけるのでボランティア活動だけをして過ごしている人もいると思います。

 

親から莫大な財産を相続した人

 

 そのように一生かかっても使い切れないぐらいの財産がある人や、自分以外の誰か(親だったり、配偶者だったり)がお金を稼いできてくれて自分を養ってくれたりする人はお金の奴隷にならずに済むと思います。

 

  しかし、多くの人は生きていくためにお金を稼ぐ必要があり、お金のために仕事をしています。比較的この仕事が好きだという人はいても、来月から定年までいくら働いても給料は出なくなるとなってもその仕事を続ける人はあまりいないでしょう。

 

 例えばテレビを観るのが好きな人がいるとして、60歳まで週に5日は必ずテレビを観なくてはいけない、その他に年に20日はテレビを観なくて良い日がある、それに祝日も観なくて良い、あとは夏休みとお正月も観なくても良い(もちろん給料は出ません)と言われたら、その人は逆に60歳以降もテレビを観たい、平日だけでなく週末も観たい、年に20日もテレビが観れない日があるのはつらい、夏休みだって正月だってテレビを観たいと言うことは間違いありません。

 

 あることが好きってそういうことです。お金なんか払われなくてもしたいんですよ。お金が貰えないならやらないのならば、そのことをやりたいからやっているというのではなく、お金が貰えるからやっているだけの話です。

 

お金を貰うために仕事をしている人

 

 仕事が好きという人でも「この仕事は給料が出ません、一生ボランティアでやってください」って言われて、喜んでやる人はほとんどいないと思います。もちろんゼロではなくて、稀に経営者とかでそういう人がいたりしますが。

 

 さて、長々と一般的に人はお金のために働いているということを説明してきたわけですが、でもお金の奴隷になることから逃れられないわけではありません。ロバートキヨサキの言うお金を奴隷にするという意味について考えたいと思います。

 

 お金を奴隷にするとはどういうことでしょうか。お金を得るために労働をするのがお金の奴隷であるならば、どういった状態がお金を奴隷にしている状態、つまり自分が働くのではなくお金に働かせているという状態と言えるのでしょうか。

 

 物凄く簡単な例で言えば、金貸しです。お金を貸すことによって利子を受け取る。この行為が一番わかりやすいお金を働かせる例と言えるでしょう。

 

 でも、普通の人が貸金業の登録をして人にお金を貸して金利を取るって難しいですよね。貸すことは簡単かも知れませんが、お金を貸して毎月金利を取り、そして最終的に元本まで全て回収するのは非常に難しいわけです。人にお金を貸すのが仕事である銀行にとってもそれは難しく、常に回収不能な不良債権の処理との戦いになります。

 

 もちろん、銀行に預金して利子を取るのはとても簡単です。しかし、得られる利子が少なすぎます。0.01%の利子を貰ってもインフレには勝てないので、結局目減りしてしまいます。

 

 では、普通の人には貸金業は難しいとしたら、次にわかりやすい例はなんでしょうか。そう、不動産投資ですね。貸金業に比べたら不動産投資は物凄く安全にお金を働かせることが可能です。

 

 考えてもみて下さい、例えば500万円を友人に貸したとします。10年間にわたり毎月5万円の利子を払わせ続け、そして最終的には元本も全て回収するのがどれだけ難しいかを。友人だって難しいのに赤の他人に貸して返して貰える自信がありますか?(暴力団やその他の組織に依頼して非合法な形で回収するなどというのはナシとして)

 

お金を貸して返して貰えない人

 

 凄く難しいんですよ、金を貸して金利を取って、そして返してもらうのは。

 

 しかし、それが不動産投資なら?

 

 500万円の区分所有のマンションを購入して毎月5万円の家賃を取ることは私にとっては赤子の手を捻るよりも簡単なことです。不動産投資の初心者でさえ難しいことではありません。

 

 そして貸した不動産を持ち逃げされてしまうことは絶対にありえないのです(笑)

 

 貸した金が返ってこないことはあっても、貸した不動産が返ってこない(旧法の借地権とかの問題は別ですが、それでも所有権は持ち主にあり、犯罪行為に寄らなければ、貸した土地が勝手に売られてなくなってしまうということはありません)ということは起こりません。

 

 自分の持っているお金でも借りてきたお金でも構いませんが、そのお金で不動産投資をし、そして収入を得る。これはお金を奴隷にしてお金を稼ぐわかりやすい例ですよね。

 

 結局お金を稼ぐにあたり、自分が働いてお金を稼ぐのか、自分が労働するのではなくお金を運用してお金自体に稼がせるのかが、お金の奴隷となるかお金を奴隷とするかということなのです。

 

 お金の稼ぎ方はこの二つしかなく、職業選択の自由も私有財産も認められた民主国家である現代日本においては、このどちらを選ぶかは自由に選択できます。

 

 ただし、お金の奴隷になるのには知識はも勇気も必要ありませんが(知識は増やした方が稼げる額は多くなる傾向があるとは言えますが、いくら多くなったところでお金の奴隷であることは変わらず、単に報酬の多い奴隷になるだけの話)、お金を働かせるためには知識も行動力も必要です。

 

 つまり、まずは労働をしてお金を稼ぎ(別に労働しなくても融資をしてもらってそのお金を働かせるという形でも全く構いませんが、ハードルは上がります)、貯めたお金を働かせて稼がせるのですが、お金を働かせるための知識がなければお金を上手に働かせることは出来ません。もちろん、知識があってもそれを実行に移す勇気や行動力が必要です。

 

 世の中のほとんどの人がお金の奴隷として働いている理由は、まずお金の奴隷だとかお金を奴隷にという意識がないことだと思います。その仕組みを知った人でも、お金を働かせる知識について勉強をしようという人は少ないですし、知識を得たとしてもそれを使って実際に行動しようという人はさらに少なく、これがほとんどの人がお金を奴隷とすることなく一生を終える理由だと私は思います。

 

 人間のお金との付き合い方はお金の奴隷となるかお金を奴隷とするかの2種類しかないということを教えてくれるロバートキヨサキのこの金言。もしも、この言葉を聞いたことがなかったならば、この言葉の意味をよく考えてみませんか。あなたの人生が変わるかも知れませんよ。


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