日銀マンのお話

考え方を変えなくてはいけない

 先日、日銀に勤めていた方のお話を聞く機会がありました。とても興味深いお話をたくさん聞けたので、少し紹介しますね。

 

 曰く、日本人はお金に対する考え方を変えなくてはいけないと。日本人はとかくお金を稼ぐことは悪いことであると言いたがるが、それは世界では一般的な考え方ではないと。

 

 昔、アメリカの大統領がカーターだった時、大統領ですから当然お客さんが家にたくさん来てカーター大統領に会うために家の中でたくさんお客さんが待っているわけです。その時に、大統領の小さな娘さんが並んで待っているお客さんたちにジュースを売って回ったそうです。

 

ジュースを注ぐ小さな娘さん

 

 日本の総理大臣の子供がそんなことをしたら、多分非難轟々でしょう。子供がそんなことするなんてどういう教育しているのかと親を責めるか、子供のくせにあざとく金儲けしようとしていると子供を責めるかは知りませんが。

 

 ダニエルカールさんを知っていますか。山形弁を話すアメリカ人の方でテレビなどにもよく出演していますね。彼が高校生の時に日本に留学した時、びっくりしたことがあったそうです。日本の高校生は、お金が欲しかったら親にお小遣い頂戴と言えば親はお金を「はい」とくれることに心底驚いたと。

 

 アメリカでは、小さな時からお小遣いを貰うのは何か仕事した時で、例えばお金が欲しかったら芝刈りをするとか、車を洗うとか、何かしら仕事をしてお金を貰うのが当然で、働かないでもお金が貰えるなんて教育をすることが信じられなかったそうです。

 

 子供に仕事をさせて自分は楽をしようとか、お金に渋ちんだとかというわけでは決してなく、たくさんお金稼ぐためにはどうすれば良いのか、親が子供が小さな頃から考えさせてあげているわけです。

 

 お金は働いたり創意工夫しながら人の役にたって初めて得られるもの。たくさん頭を使ってたくさん働いてたくさんの人の役に立てばたくさんお金が儲かる。だからお金持ちになるということは、たくさんの人の役に立ったのだからとても素晴らしいことなのです。

 

 子供の頃から、働かなくても欲しければお金を貰えてしまうような教育を受け続けてしまえば、たくさんお金を貰っている人を素晴らしいだ人と一般的な日本人が思えないのは当然なのかなと私なりに思いました。

 

 私も小さな子供がいるので、お小遣いは必ず何か仕事をしないとあげないという形にしようと思います。


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