不動産という形の資産

最も安定した資産

 不動産投資と聞くと、バブルの頃の土地転がしみたいなイメージを持たれる方もいると思います。つまり安値で買って高く売り、値上がり益を狙うという投資です。

 

 しかし、ご存知の方も多いと思いますが、不動産投資は、上記のような値上り益(キャピタルゲイン)を期待した投資と賃貸収入(インカムゲイン)を目的とした投資の二つに分けることができます。

 

 私がお奨めするのは、賃貸収入を目的とした不動産投資です。値上がり益を期待した投資は、不動産のプロでも勝ち続けるのは難しい投資であり、株やFXの世界で勝ち続けるのと同じか、それ以上に難しいことです(株やFXなどと比べて流動性は遥かに低く、売買に伴う費用も高額になります)。

 

 定年後から亡くなるまでの20〜30年間の間、夫婦二人でお金の心配をせずにいるために必要な金額は1億円(年金収入も含めての額です)と言われていますが、普通のサラリーマンにとっては、定年までに1億円を貯めることは困難と言えるでしょう。年金が今と同じだけ貰えたとしても(もちろん、これから年金の支給額の低下と支給年齢の上昇は進んでしまいますが)5000万円程度は貯蓄しなくてはいけない計算です。

 

 しかし、1億円の現金を作るのは難しくても、毎年500万円を生み出してくれる資産を定年までに持つことは、実はそんなに難しいことではないのです。

 

金塊の写真

 


 

 また、現金ではなく不動産という形の資産は、そこから生み出すお金を使っても使っても減らないというメリットがあります。つまり、60歳の時点で現金で1億円を保有しても、使えばどんどん減ってしまい(当然ですが)、定年以降年間500万使ったとすると80歳以上生きてしまった場合に、現金が枯渇してしまうというリスク(長生きリスク)があります。

 

 不動産であれば、原則的には、そこから生み出されるお金を使っても不動産が減るということはありません(もちろん建物は老朽化しますし、土地もその時々の経済状況で価値が上がったり下がったりはしますが)。土地は使っても使っても中古になって価値が落ちるなんてことはありませんから「この土地は鎌倉時代から使っている古い土地だからもう価値はないよ。」なんて話はありえません。

 

 そのため、所有しているだけでお金を生み出す収益不動産を所有するということは、公的年金の補完もしくは代替としての役割を持った私的年金を自分で作り上げることと考えればわかりやすいでしょうか。

 

年金手帳

 

 また、私的年金として老後の備えになるのも心強いですが、年金とは違い、収益物件は所有したその日からお金を生み出してくれます(後述しますが、買ってもお金を生み出すことのない物件は資産とは呼べません。ローンの支払いが終わったらやっと毎月プラスが出るような物件は、将来的に資産になることがあるかも知れない負債を買ったと考えてください。)。老後を豊かに生きるためだけでなく、今現在をも豊かに生きるためには、不労所得の代表的なものである不動産所得をあなたのポートフォリオに入れておくことは重要です。

 

 しかし、いくら不動産投資が非常に有利で堅実な投資であるとしても、不動産投資は他の投資と比べると金額が桁違いに大きいです。1回でも大きな失敗をすると人生で立ち直れないぐらいのダメージになることもあります。つまり、とりあえずやってみて失敗しながら覚えていくという形はできないということです。

 

 もし、不動産投資をやってみようと思うならば、実際に物件を買う前に徹底的に勉強することをお勧めします。今は不動産投資に関する書籍やDVDも簡単に購入できますし、セミナー等も各地で開催されているので、物件を買う前にきちんと知識を得ることが成功への道につながると思います。


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