住宅ローンを利用する

住宅ローンを利用する

 頭金も経験もなしで銀行から融資を受ける方法に住宅ローンを利用するという方法があります。皆さん家族やお知り合いで頭金なしで自宅を購入した人はいませんか?収益物件ではなく自分が居住するための物件であれば住宅ローンを利用することができます。

 

 住宅ローンの場合、収益物件と違って融資の基準が非常に甘いです。サラリーマンである程度の年収があり(一般的には400万円以上あれば問題ありませんし、300万円以上でもなんとかなります。100万円台とかだとかなり難しいです。夫婦の年収を合算して夫婦二人の名義にするとか、与信の良い人を連帯保証人につけるとかという手がないわけではないですが)、他に住宅ローンを持っておらず、過去に滞納等の事故歴がなければおおむね大丈夫でしょう。

 

 収益物件を購入する際には厳しく担保評価してくる銀行ですが、住宅の購入の場合はとても甘くなります。

 

住宅ローンの計算をするための計算機

 

 そのため、住宅ローンで物件を購入する場合はアパートローンと違い非常に簡単に融資を受けれるのが特徴です。

 

 つまり、購入する物件の担保評価や利益率などは考えず、返済する本人の与信だけでほぼ融資するということになります。

 

 その際の基準がいくつかあるので、もし、住宅ローンの利用を考えているのであれば下記を参考にしてみるといいでしょう。

 


 

1 勤務先
  公務員や1部上場の企業などは最高ですね。金利も最優遇の金利が容易に取れます。

 

  しかし、世の中のサラリーマンみんなが大手の企業に勤めているわけではなく、普通の会社であれば全く問題ないです。個人事業主などは黒字で申告していてもサラリーマンに比べるとかなりマイナス評価されることが多いです。

 


 

2 勤務年数
  これはもちろん長ければ長いほど良いです。しかし、近年どこの銀行でも最短で1年以上勤務していれば住宅ローンを組んでくれる場合が多いですね。

 

  1月から働き始めたなら、前の年の1年間分の源泉で申告できますが、4月から働き始めた場合その年の収入としては1、2、3月分の収入がないのでかなり年収が低くでてしまいますので普通に融資してもらうためには、次の年丸々1年間働いて年収を上げて、その次の年の課税証明が取れる6月頃以降にするのが良いでしょう。つまり2年から3年程度経っていればばっちりです。

 


 

3 年収
  これも高ければ高いほどよいです。融資の額にもよりますが、年収400万以上あれば良いでしょう。年収300万円台でもローンが1000万円台であれば全く問題なく出ると思います。100万円台200万円台の人は難しいです。しかし、やり方がないわけでないので、他のページで説明しようと思います。
住宅ローンを組むにあたり、住宅と収入を天秤にかけている図


 

4 他に住宅ローンを持っていない
  基本的には住宅ローンは1つしか持てませんので既に自宅を所有している人は住宅ローンは組めません(セカンドハウスローンを利用して2つ住宅ローンを持つやり方については「セカンドハウスローンを利用して住宅ローンを二つ持つ」で詳しく説明します)。

 


 

5 事故歴
  過去に組んだローン(住宅ローンだけでなく車のローンやカードのキャッシングも含む)で滞納などの事故歴がないこと。事故歴があっても軽いものであれば大丈夫ですが、自己破産しているとかでは一定の年数が経たないかぎり完全に無理です。

 


 

6 他に高額のローンを持っていない
  自動車を購入する際にオートローンを使用しているなどがあると住宅ローンが組めなかったり、組める額の限度が下がったりします。もちろん、年収が高い場合は問題にならないこともあります。年収300万円台の人や400万円台の人がある程度以上の額のローンを持っていたりすると問題になってきます。
車を運転する若い女性


 

7 サラ金などの消費者金融からお金を借りていない
  これは結構厳しいです。もし、借りている人がいたらまず全て返しましょう。現在利用していなくても過去に消費者金融を利用したことがあるだけでもマイナスポイント(借りれないということではありません。マイナスされるということです)です。

 


 

8 クレジットカードをたくさん持っている
  これは結構みなさん知らないのですが、クレジットカードを持てば持つほど借りれる額は下がっていきます。年会費がタダだからなんて言って10枚も20枚もカードを持っている人がいますが、これは融資のお願いをする前にどうしても必要な1枚(ないしは可能な限り少ない枚数)以外は全て解約しておきましょう。
クレジットカード


 

 4番以外は住宅ローンではなく収益物件などを購入するための事業性のローンにおいても関係してくることですので、参考にしてください。

 

 もちろん、上記が全て絶対的な基準であるわけでもなく、また全ての銀行が同じというわけではないので、あくまで一般的な基準ということを承知しておいてください。


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