貯金では金持ちになれません

　一生懸命貯金すれば金持ちになれると思っている人も多いかも知れません。しかし、普通に貯金をしているだけで金持ちになることは不可能と言っても良いでしょう。

　まず、金持ちとはどういう状態なのかを定義しなくては話が始まりませんが、通常は、働かなくても生きていけるぐらいの資産を持っているのがいわゆる金持ち（富裕層）だと言えるでしょう。

　その定義からすると、一生懸命貯金して１億円持っている人がいたとしても、働くのを辞めて貯金もしなくなったら、どんどん貯金はなくなっていき、最後は金持ちどころか一文無しになってしまいます。

　もちろん、貯金だけで１０億円とか１００億円持っている人がいたら一生かかっても使い切れないでしょうから、金持ちと言えるでしょうが、普通は１００億円貯金できる人はいないので考えないことにします。

　逆に、資産自体は５０００万円しか持っていなくても、働きもせず貯金もしないで資産が目減りせずに生きていくことができる人もいます。

　それは持っている資産を上手に運用できているかどうかで変わってくるのです。

　運用には様々な種類があり、リスクの高いものも低いものも存在します。

　単純に普通預金で貯金しているだけであれば、その利回り（金利）は０．０１％とかです。これは１億円所有していたとしても、年間に１万円程度の運用実績となり、仕事をしていなければ年収１万円で金持ちとかいうレベルではなく、とてもじゃないけど生きていくのは不可能なレベルです。

　１億円の資産を所有し、それを利回り１０％で運用できれば年収１千万円となり、働かなくても生きていくことは可能となります。

　つまり、貯金をすることによって資産を増やすことはできます。しかし、貯金をしているだけで金持ちになるということは基本的には不可能なのです。

　もちろん、貯金をすることはとても大切なことです。しかし、金持ちになりたかったら、貯金をしているだけでなく、きちんと運用することがポイントとなってくるのです。

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