太陽光発電で利回りを上げる

太陽光発電で補助金をもらう

 震災以来、太陽光発電の需要が旺盛ですが、太陽光発電で補助金を貰いながら毎月のキャッシュフローをプラスにするということが可能です。これは自宅にもできますし、アパートなどを所有していればアパートの屋根に乗せることもできますので、もし、太陽光電池を乗せることのできる屋根があるならば是非やった方が良いと思います。

 

 以下に私が実際にやった投資を説明します。

 

太陽光発電を乗せた屋根

 

 太陽光発電を導入する際には国の補助金が出ます。さらに私の住んでいる東京では都の補助金も出ます。そして住んでいる市によって補助金を出すところと出さないところがあります。つまり、太陽光発電を導入すると最大で国と都道府県と市町村の三つの補助金が出るということです。

 

 個別にいくら補助金が出るのかということは、住んでる場所によって違うので数字は出せませんが、私の場合ですと自宅に4.7kwの太陽光電池を設置し、国・都・市の三つの補助金をもらって計80万ほどになりました。

 

 実際に支払ったお金はいくらかというとゼロ円です。つまりクレジットで買ってるわけですね。月々の支払い額2万ちょっとです。そして、これは季節によって変わるのですが、夏の初めや夏の終わり(ど真ん中の真夏は実は発電能力は落ちます。太陽光はどんどん降り注いでくれるのですが、太陽光パネルは熱に弱く温度が上がっていくと発電能力が顕著に落ちていきます)などはクレジットの支払いは電力会社が買い取ってくれる分で支払えてしまいました。

 

 冬はあまり発電しないこと、また、自宅で暖房用の電気をかなり使うことから(自宅で使う電気は太陽光で発電している間は電力会社に売るのではなく自家消費するイメージ。実際は自家消費ではなく相殺なのですが)、月々に1万円程度しか売電収入が得られません。

 

 しかし、私の自宅はオール電化で、太陽光電池を屋根に乗せる前には月々の電気代が1万5千から2万円程度かかっていました。それが一年を通して月々の電気代が5千円前後に激減しました。

 

 つまり、太陽光電池を屋根に乗せる前の電気に関するキャッシュフローは

 

 電気代1万5千円〜2万円×12ヶ月=1年間で20万ちょっとぐらいの出費となっていました。

 

 オール電化でガス代や灯油代がかからないので、全ての光熱費がこの額というのは妥当なところだと思います。

 

 太陽光電池を屋根に乗せた後の電気に関するキャッシュフローは

 

 売電代1万円〜2万円×12ヶ月=年間17〜18万円ぐらいの収入
 電気代5千円×12ヶ月=6万円の出費
 クレジットの支払い2万3千円×12=27万ぐらいの出費

 

 これを全部足すと18万−6万−27万−15万

 

 つまり15万円の出費となります。今まで電気に関して年間20万円払っていたものが、年間15万円で済むようになったのです。つまり年間5万円も儲かったのです。1円も出さずに年間5万円です。

 

 「なんだよ年間5万かよ。月々4千円じゃ大したことないな。」と思われるかも知れません。でも、考えてもみてください。1円も出さずに、補助金を80万円ももらって、さらに毎月4千円もらえる。こんな良い話はありません。そして、10年後にはクレジットの支払いが終わります。そうなると現在支払っている年間27万円のクレジット代がなくなるのです。素晴らしいと思いませんか。

 

 ただし、10年後には今と同じだけ売電収入があるのかと言えばそんなことはありません。というのは、現在は法律で売電価格が1kwあたり42円(私が導入した際は48円)ですが、売電価格は10年間の間固定でそれ以降についてはいくらになるのかはまだわからないのです。現在買電価格が27円ですから、これ以下になることはないとしても、仮に27円になってしまったとすると売電収入は3分の2以下になってしまいます。

 

 しかし、仮に3分の2以下になったとしても年間10万円程度は入ってくる計算で、1円もお金を払わないで補助金を貰い、将来にわたってずっとお金を生み出してくれる資産を持てるというのはとても魅力的です。そして想像もしたくありませんが、また大きな震災がきて電気が止まるようなことがあっても、少なくても晴れている限り、太陽光発電を自己使用に切り替えれば発電した電気は使うことができます。電気自動車やプラグインハイブリット車を所有している方は震災の時に関東以北で発生したガソリン不足の問題も解決できることになります。


 

 屋根の形状によるのですが、太陽光電池を乗せることができる不動産(自宅・アパートなど)を所有している方は是非太陽光電池を乗せることをお勧めします。補助金が貰える、毎月お金が入ってくるという利点以外にも、停電などに対する備え、自宅で発電することによるエコ効果、電力を社会に供給する一翼を担うことによる社会貢献といったことも太陽光発電の利点です。

 

 しかし、実際に太陽光発電をやるにあたって、注意しなければならない点があります。

 

 訪問営業で太陽光発電を勧めてくる業者が全ていけないとは言いませんが、市場価格よりも高い値段で売りつけてくる業者も多いようです。また、ネットやホームセンターで見積もりを1社だけしか取らず、言い値で買ってしまうということも避けなければなりません。

 

 私がやったのは、徹底して各社から見積もりを取ったことです。これをやらないと、市場価格よりも高額で購入してしまうことになってしまうかも知れず、月々のクレジット支払いが跳ね上がり、ややもすると毎月のキャッシュフローが悪くなるということもあり得ます。

 

 つまり、少々面倒でもネットで見積もりを複数社に依頼して値段を比べることです。各社が出してくる見積もりの価格にかなり差があるのに気がつくと思います。その見積もりを見比べているうちに大体の相場がわかってくるようになりますし、その上で一番良い値段を出してきた業者に依頼するのも良いですし、自分がやって欲しい業者に他社の安い見積もり価格をぶつけて交渉するのもありだと思います。自分で電気屋さんや工務店から見積もりを取るのもいいですが、直接会ってしまうとどうしても情に流されて断りづらくなったりすることもあるので、私はネットでの見積もりをお勧めします。

 

 ただし、片っ端から見積もりを取るのは面倒ですし、ネットで多数の業者に個人情報を送信するのもあまり良くないでしょうから、無料で複数社から一括見積もりを取れるサイトがいくつかあるので、そこで見積もりを取るのが良いでしょう。

 

 私が知っている中ではグリーンエネルギーナビの太陽光発電・見積がお勧めですね。大手の会社なので安心感は高いですし、サイトも見やすくて見積もり依頼も簡単にできます。

 

 

 

 また、大きめのアパートやマンションを一棟持っている方、遊休地や広い庭を持っていている方などは、産業用太陽光発電専門業者の一括見積もりを利用しましょう。

 

 個人の家の屋根に太陽光電池を乗せる業者でも10kw以上の太陽光電池を乗せることはできるのですが、産業用専門でやっている業者の方が慣れているので話も早いです。導入した年度での即時100パーセント償却などのグリーン投資減税などについても、産業用専門ですからシュミレーションに漏れはありません。

 

産業用発電システム専門見積もり


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