お金を稼ぐことは素晴らしいこと

不動産投資でもビジネスでも同じこと

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 お金を稼ぐということに対して否定的なイメージを持っている人もまだいるかも知れません。最近はだいぶ変わってきてはいるものの、やはり「お金が全てじゃない、お金よりも大切なものがある。」と主張するのが政治的に正しいとされていることは否めないですよね。いわゆるポリティカルコレクトネスってやつですね。偽善の匂いがぷんぷんしますが(笑)

 

お金を数えている女性

 

 以前は、酒の席などで不動産投資の話などをしていると私もそんなことを言われることがよくありました。私もそういう時はつい感情的になって議論していましたが、最近はそういうこともなくなってきましたね。だんだんと私のまわりには、お金を稼ぐことや不動産投資等に興味がない人は寄ってこなくなってきたというか、同じ価値観を持っている人が集まってきた感じです。自然とそうなるんでしょうね。

 

 この「お金が全てじゃない」を主張する人たちがずるいのは、誰一人「お金が全て」なんて言ってる人がいないのにも関わらず、「お金が全てじゃない!」と声高に主張することによって、お金を稼ぐことは重要だと言っている人があたかも「お金が全て」と主張しているように錯覚させるのです。

 

 まず、お金よりも大切なものがあるなんてことは当たり前ですよね。精神に異常をきたしていなければ、お金が命や健康よりも大切なんて人いるわけがない。もちろん、命の次にお金が大切という人はいるかも知れませんが、お金が一番という人は存在しえない。過去に存在したことはあったとしてもすぐに存在しなくなっちゃいますからね。

 

 だって、命よりもお金のが大切ならば、命や健康を維持するために食事にお金を払うことも出来ないし、健康を維持するために寝ている時間があったら働いて大好きなお金を稼ぐ方が大切なのだから、すぐに死んじゃいますよね。

 

 仮に命や健康だけは別としても、お金が全てって人も少ないと思うなあ。銀行口座に何億も持ってるけど、友情も愛情も人との触れ合いも全くなくてみんなから忌み嫌われ唾棄されてもお金があるから幸せなんて人想像もできない。まあ、こういう人は存在している可能性はあるのかも知れないけど、見たことないですよね。小説や映画など空想の世界とかでは存在できるのかも知れませんが。

 

 つまり、「お金が全てじゃない、お金よりも大切なことがある。」というのは全く当たり前の話で誰もそれを否定していないのにも関わらず、それを声高に主張することによって誰かがそういうことを言っていて、それに対して反対する意見を持っている私は文化人で素晴らしい人間だと言いたいのではないかと私は想像しています。私から見れば単純に「あ、バカだこいつ」としか思わないんですが。

 

 お金は幸せになるための重要な要素の一つです。健康、家族や友人、正義やプライド等々目に見えるもの見えないものの中で人が幸せになるためのたくさんある重要な要素の一つなのです。

 

お金もあって幸せな家族

 

 お金だけあっても誰からも愛されなかったらそれは不幸なことですし、お金が全くなくて愛情に満ち溢れた家族を路頭に迷わせてもそれも不幸なことです。当たり前ですよね。

 

 まずこの前提を共有しないと話が始まらないので当たり前の話を延々としましたが、これから本題に入ります。

 

 さて、お金を稼ぐということは、誰かの役に立つからお金を稼げるわけで、誰の役にも立っていなければ、恵んでもらうことはできてもお金は稼ぐことはできません。

 

 つまり、お金をたくさん稼ぐことはたくさん人の役に立っているということになります。個人のためになっていることもあるでしょうし、社会に貢献していると捉えても良いでしょう。

 

 当然、犯罪行為でお金を稼ぐなんていうことは論外です。稼ぐという言葉が、働いてお金を得ることを意味している以上、覚せい剤を密売したり、殺し屋として殺人をしてお金を手に入れたとしても、それを稼ぐとは私は言いたくありません。

 

 合法的にお金を稼ぐということは、誰かの役に立ったことによって対価としてお金を得るということになります。

 

 レストランで美味しい料理を適切な値段でお客さんに提供すれば、それは人々の役に立っているわけですから、お店は大繁盛してたくさんお金が稼げるでしょう。

 

 もしも、美味しくない料理を高い値段で提供すれば、人々の役に立っていないので、お店は閑古鳥が鳴いてお金は全く稼げないでしょう。

 

 美味しい料理を安価に提供しても砂漠の真ん中にレストランがあったらお金は稼げないじゃないかと揚げ足を取る人がいるかも知れません。当たり前です、そんなところに行く人がいないのですから誰の役に立っていませんので。

 

 山小屋で美味しくない食べ物を普通の2倍の値段で提供しても稼げるじゃないかと言う人もいるかも知れません。当たり前です。そんな所まで食料を持って登る手間は普通の物流コストとは比べ物になりませんし、それを知っている登山客は喜んで高い値段を支払うでしょう。

 

 つまり、資本主義社会においては、モノやサービスを提供して人を満足させないとお金を得られないということになります。そしてその満足の度合いや提供したモノやサービスの量に応じたお金が得られるわけです。

 

 1人の人を大きく満足させるならばその対価として多くのお金が貰えるでしょう。ほんの少しだけ満足させたらほんの少しのお金が貰えるでしょう。しかし、ほんの少しの満足をたくさんの人に提供すればたくさんのお金が貰えるでしょう。

 

 才能あるオーナーシェフが高級レストランで素晴らしい料理とサービスを提供し、1人の人から10万円貰うことも可能ですが、一杯300円の牛丼を提供している牛丼チェーンの社長の方がお金を稼ぐことが出来るのは自明のことです。この場合は1人の人に提供するサービスが僅かでも多くの人にそれを提供すれば当然対価は多くなるのです。

 

 わかりますよね、人の役に立って初めてお金がもらえるということが。人をどれだけ幸せにしたかで自分がどれだけ幸せになるか決まる。どれだけ人の役に立ったかでどれだけお金が稼げるかが決まるということです。

 

 マザーテレサはたくさんの不幸な人々を救い幸せにしました。そして世界中から彼女の元には桁違いのお金が集りました。もちろん彼女はそれを自分のために使うのではなく不幸な人々のために使いました。それが彼女の幸せだったからです。彼女はたくさんの人を幸せにすることによってたくさんのお金を集め、そしてそのたくさんのお金を人々のために使ってさらに幸せになったのです。もちろん彼女は世界中の人にサービスを提供しているという意識は全くなかったでしょう。苦しむ人を救いたい、その一心でしかなかった。しかし、流れは同じなのです。

 

マザーテレサ
出典 ja.wikipedia.org

 

 こういう言い方をすると未も蓋もないのですが、彼女は人々の幸せのために無償で働いた、そして多くの不幸な人々を救った、それに感動した世界中の人々が少しでも彼女の役に立てばと多くのお金を彼女に送った、つまり、彼女の極貧に喘ぐ人たちに対する癒しの業が、結果的に世界中の人々に感動というサービスを提供したことになり、、その対価として彼女はたくさんのお金を得て、お金で貧民を救う様々なことができることを知っていた彼女は、サービスの対価として得たたくさんのお金を人々の幸せのために使い自分もさらに幸せになった(たくさんの人を救うことが彼女の幸せだから)。

 

 たくさんのお金を稼ぐ金持ちは悪人だなんてことはないということが理解できましたでしょうか。もちろん、中には悪い金持ちやケチな金持ちだっているんですよ。悪い貧乏人やケチな貧乏人がいるのと同じように。

 

 ただ、短期的に見れば悪いやつがお金持ちになることができても、やっぱり人を不幸にする金持ちは長く続かないと思います。不動産投資でもそれは同じです。不動産投資でもみんなが幸せになるモデルを作らないと中々長続きしないんですよ。これからそれを説明しますね。

 

 私の大家仲間にAさんという人がいます。この人結構な業突く張りでして(^_^;)

 

 Aさんはアパートを建てました。そしてそのアパートの部屋を相場よりも高い値段で貸そうとしたわけです。もちろん、新築ですから通常の相場よりも高く貸すことが悪いわけではないのですが、地域の新築の相場よりも高く貸そうとしたのです。他のアパートよりも良いサービスを提供するわけでもないのに。

 

 通常、新築ならばすぐに満室になるんです。少なくとも東京では。でも、家賃が高いから新築なのに入居者が入らないんですよ。そこで業を煮やしたAさんは不動産屋を回って「なんで新築なのに決まらないんだ!早く決めてくれ!」と発破をかけました。

 

 こんなこと絶対しちゃいけないですよね。不動産屋の営業だってこんな感じの悪い大家の物件に客付けるわけがない。

 

 完成からしばらくしてもまだ空室が埋まらないAさんは私のところに相談に来ました。

 

 状況を聞いた私のアドバイスは、「まず家賃を下げなさい。そして不動産屋にケーキでも持って愛想良く客付けをお願いしに行きなさい。そして、その際に店に支払う仲介手数料や広告料以外にインセンティブとして営業に3万円でも5万円でも良いから払うことを約束しなさい。」というものでした。

 

 それを聞いたAさん、早速不動産屋を回って、今までの非礼を詫び、インセンティブを約束しましたが、家賃を下げることはしませんでした。なぜなら書店に並ぶ様々な不動産投資の本のほとんどは、「家賃は下げるな!」と書いてあるし、そもそもAさんは欲張りで利回り星人なので家賃を下げて利回りが下がるのが我慢できなかったからです。

 

 しかし、新築でピカピカの物件で設備も最新のものですし、営業も謝礼の魅力でガンガン紹介してくれ、しばらくすると相場よりもかなり高い家賃でも満室になったわけです。

 

 満室に気を良くしたAさん、私のところに来て「いやあ、どうもありがとう。おかげで満室になったよ。家賃もこんなに高く貸せたしさ。やっぱり○○(私の名前)の言うとおり、不動産屋を幸せにしないと自分も幸せにできないよね。まず相手を幸せにした上で自分が幸せにならないといけないって意味がよーくわかりました。」とお礼に来ました。

 

 彼が私の言うことをきちんと理解していないので、私は説明し始めました。

 

 「いいかい、確かにまず相手を幸せにしなくちゃ自分が幸せにならないし、仮に自分だけ幸せになれても、それは相手に負担を強いてることになるから長くは続かないって俺が言ったのは確かだよ。でも、賃貸経営の場合、関わってくるのは3人なんだよ。まず、Aさんと不動産屋、そして入居者さんだ。この三者が幸せにならないといけなくて、その中で一番最初に幸せにならないといけないのはお金を支払い、サービスを提供される側の入居者さんなんだ。」

 

 「今、現状幸せになっているのはインセンティブの貰えた不動産屋と満室になった君だよね。相場よりも高い家賃で部屋を借りている入居者さんは幸せになっていない。営業は色々なテクニックがあるから家賃が高くたって無理矢理にでもお客さんを付けることは可能だけど、相場よりも高い家賃を支払わされる入居者は決して幸せではない。営業だって本当に良いと思う物件を薦める時は全く良心の呵責を感じることはないだろうけど、高いとわかっていてお客さんに薦めるのは心のどこかでやましさを感じるものさ。」

 

 「こうしたモデルは長くは続かないんだよ。短期的には高い家賃で貸せてキャッシュフローが良くなり、君は幸せだろう。でも、高い家賃で借りている入居者さんはどういう行動を起こす可能性が高いか考えてごらん。」

 

 「アパートの部屋の間取りは1Kだよね。1Kを借りる入居者さんは普通は学生や若い社会人だから、そもそもそんなに長くは住んでくれない。1回でも更新してくれたら(2年契約を1回更新だから4年間)御の字だよね。もしも、入居者さんの友達が遊びに来て、ここ家賃いくら?え?高いんじゃない!なんてことを何度も言われたら1回目の更新すら待たずに退去されてしまう恐れがある。仮に2年間居てくれたとしても更新しないで出て行ってしまう確率の方が高いだろう。」

 

 「もしも、家賃が相場よりも安かったらどういうことになると思う。親や友達が来て、え?ここそんなに安いの!いいね!と言われたら?多分2年間は居てくれるだろうし、もしかしたら1回か2回更新してくれるかも知れない。1回更新してくれただけで4年間、2回更新してくれたら6年間入居してくれることになるだろう?」

 

 「俺たち不動産投資家は1年、2年の単位で物事を考えちゃいけない。10年、20年の単位で考えないといけないんだ。1回か2回更新してくれるだけで、10年間で1回しか入居者の入れ替えはない。しかも、俺が言ったとおり、家賃が相場よりも安くて不動産の営業にもきちんとインセンティブを渡していれば、空室になってもすぐにまた入居してもらえる。」

 

 「君がやっているように相場よりも高い値段で貸すと、更新しないで出て行かれてしまう可能性が高い、また、更新前に退去されてしまうかも知れない。仮に毎回2年で退去されてしまうと10年間で4回も退去されてしまう計算になる。」

 

 「相場よりも高い値段だから、当然空室の期間も長くなる。退去の度にリフォームをかけて、さらに空室の期間も考えると10年単位で考えた場合、物凄く利回りが下がるのが理解できるかい?」

 

 「俺のやり方は相場よりも少し良い物を相場よりも少し安く貸す。そして営業さんとも良い関係を保ちながらきちんと客付けに対する謝礼を約束する。これで全てがうまく回るんだ。」

 

 「良質なサービスを安価に提供された入居者がまず幸せになる、安価で良いサービスを入居者に紹介して謝礼を貰った営業も幸せになる。すぐに空室が埋まり、長く住み続けてもらえる俺が最後に幸せになる。

 

 「今の君のやり方だとうまくいかないんだ。高い家賃で貸せて儲かったと君が幸せを感じていられるのも長くはない。入居者さんは早い段階で退去する恐れが高いと俺は思う。そうして、入退去が繰り返され、空室期間、リフォーム回数、営業に対する謝礼、そういったもの全てのコストが君のアパート経営を圧迫していく。」

 

 「そうして10年の単位で見た時に、君のアパートの利回りは相場よりも安く貸しているアパートに比べ、利回りが劣ることになる。高い家賃を払わされた入居者、嘘をつかされた営業、利回りの悪いアパートを所有している君。誰も幸せにならない。

 

 と、ここまで説明はしたのですが、彼はしばらく黙った後、俺には俺のやり方があるからと言って帰っていったのでした。

 

 その後の彼のアパート経営の結果はここで説明するまでもありません。

 

 

 私だって初めからこんな考えでいたわけではありません。部屋の価値に見合わない額の家賃を取ろうとして長期間の空室に悩んだり、退去の連続で首が回らなそうになったりと、色んな経験をした結果、とにかく人を幸せにしないとお金を稼ぐのは難しいという結論に達したのでした。これは不動産投資に限った話ではなく、全てに共通して言えることです。

 

 別に心の底から人を幸せにしたいと思わなくて良いんです。心の中でもっと高い家賃取りたいなあと思ってたってなんの問題もないんです。行為(今の話の場合は良心的な家賃を提供する)が良ければ心の中で何を考えていたって良いんですよ。自分がより儲けるためという利己的な理由で安い家賃にしても、結果として人を幸せにすることができれば。

 

 だから私は聖人君子じゃないですよ(笑)自分が幸せになりたい、だから人を幸せにする。それで良いじゃないですか。もしも人を幸せにしなくても自分が幸せになれるんだったら私は人を幸せにしようとはしないかも知れません。でも、私はそんな世界には生きていないので、私はお金を稼ぐために人を幸せにしようとします。私の幸せのために。

 

 資本主義社会に生きている以上、誰かの役に立たない限りお金を稼ぐことはできません。人の役に立てば立つほどお金は稼げます。人のためにたくさん働いている人ほどたくさんお金を稼いでいるのは事実で、お金持ちは悪いやつと考えるのは止めましょう。そんな考えでいる限り人を幸せにするのも難しいし、自分が幸せになるのはもっと難しいでしょうから。

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