ワンルームマンション投資は節税になるって言うけど...
節税目的でワンルームマンション投資をするという方もいると思います。実際に節税にはなります(特に購入した翌年は)。赤字なんだから税金が減るのは当たり前です。不動産所得は源泉分離課税ではなく給与所得と合算であるため、不動産投資で損をすれば給与所得から払う税金が安くなる、または返ってくるということです。
でも、これを目的にするっておかしなことですよね。物凄く簡単に言えば、「1万円損してごらん、税金3千円返してあげるよ。」ってことですから。3千円返してくれなくていいから1万円損したくないという方が普通だと思います。だって、3千円返してもらっても1万円損するなら差し引き7千円の損じゃないですか。そのままであれば税金3千円払って終わりなのに、なぜ7千円も損したいのかさっぱりわからない。
どうしてもしたいという人がいたら、私に1万円下さい。3千円返してあげますから。誰もくれないと思いますけど(^_^;)
もちろん、減価償却ががっちり取れて、本当は黒字なのに税制上赤字にできるというのならいいんですよ。でも、償却できる建物部分の価値を1800万としても、鉄筋コンクリートの耐用年数は47年ですから、年間にして約50万円程度しか償却できませんし、そもそも本当に赤字なんですから、これを持って節税と言えるのならば、別に不動産投資じゃなくても、なんでもいいから個人事業やって(不動産投資も法人でやらないのであれば個人事業です)、好きなもの仕入れて全く売れないで赤字にする方がまだいいじゃないですか。
不動産投資で、節税をするために減価償却等を使い、税制上赤字にして節税をするのは良いことですが(脱税は絶対してはいけませんが)、節税をするために本当に赤字にするなんて本末転倒です。
節税をするためにマンション投資をする、どれだけ馬鹿げたことかわかりましたでしょうか。
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