株と不動産の比較 結論

結局どちらが良いのか

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 ここまで様々な比較をしてきましたが、そろそろ結論に入ろうと思います。

 

1 流動性 株の勝ち

 

 売買の容易さ、短時間で現金化できる、売買に伴う費用など全ての面で見て株の方が有利と言えます。

 

2 資産価値 引き分け

 

 株は資産価値の増減のスピードが速く、比較的短期間で大儲けしたりスッテンテンになったりということが起こりえる。不動産については、資産価値が0になることは通常あり得ず、資産価値の上昇も下降も株と比べれば穏やかである。

 

 これは投資スタイルの問題であり、このスピードと手堅さはそれぞれのメリット・デメリットでもあることから、どちらの方が有利ということは言えないので引き分けとします。

 

3 レバレッジ 不動産の勝ち

 

 株式投資の場合、銀行から借り入れを起こして投資することはできないので、全てを自己資金で賄わなければならず、銀行から多額の借り入れを起こせる不動産投資と比べるととても不利です。

 

 このレバレッジによって、資産増大のスピードを株式投資よりも有利にすることも不動産投資では可能です。

 

4 キャッシュフロー 不動産の勝ち

 

 元々、所有していることによるキャッシュフローを求めて株を所有している人は少数派と思われます。安く買って高く売る(つまりキャピタルゲイン)ということを目的に株式投資をしているので、配当が年に2パーセント程度では毎月賃料が入ることを目的とした不動産投資にキャッシュフローでは勝てません。

 

5 ROI 不動産の勝ち

 

 株の利回りとROIではそこに差はほとんど出てきません。しかし、不動産は銀行融資を利用することによって劇的にROIを上げていくことができます。利回りが10パーセントの物件を購入して、実際のROIは30パーセントとか40パーセントなんてことは極々普通のことです。株式投資で安定的に毎年30パーセント、40パーセントのROIをたたき出せたら、凄まじいことです。

 

6 経費 不動産の勝ち

 

 株式投資は源泉分離課税であり、さらに経費として計上できるものが非常に少ないです。不動産投資は減価償却を含め様々なもの経費計上することができ、大幅な節税が可能です。

 

7 維持に関わるコスト 株の圧勝

 

 株式投資は株を保有しているだけなら基本的にコストはゼロです。税金やリフォーム代など様々なコストがかかってくる不動産投資はこの比較では株にボロ負けです。

 

8 コントロール 不動産の勝ち

 

 所有している株式の価値を高めるために個人では何もできません。しかし、不動産の場合は所有している物件の価値を高めるためにできることはそれこそ星の数ほどあります。

 

 ただ、逆に言えば個人で物件の価値を高めるための努力をし続けないと物件の価値が下がってしまうという諸刃の剣でもあります。

 

 しかし、自分の資産を自分でコントロールすることができるという意味でこの比較は不動産が有利です。

 

9 相続 引き分け

 

 相続人が複数存在している場合、相続財産の分割の容易さという意味では圧倒的に株が有利です。しかし、相続税という意味では、様々な節税対策が取れる不動産のが有利です。

 

 よってこの勝負引き分けです。

 

10 消失のリスク 不動産の勝ち

 

 会社が倒産したり上場廃止になったりすることは往々によくあることであり、資産としての株の価値が消失してしまうということは珍しくありません。それに比べて不動産の場合、天災などにより消失することはあるものの、株と比較すると可能性としては非常に低く、資産の消失のリスクという比較では不動産の方が圧倒的に安心感があります。

結論

 勝敗数で言えば、6勝2敗2引き分けで不動産の圧勝となりますが、この場合勝敗数を比べることにあまり意味はありません。

 

 何に重点を置いて投資するかということを念頭に、どの分野で有利な投資を欲しているのかで判断しましょう。

 

 短期間で高い収益を上げたい、購入時に手間隙がかかるのが嫌、購入した後も手間がかかるのが嫌、高齢なので相続も念頭に投資したい、失敗したなと思ったらすぐに投資から手を引きたい等々の希望があるのであれば、不動産投資よりも株式投資を選ぶのが正解でしょう。

 

 逆に、長期的にキャッシュフローを積み上げて裕福になりたい、資産を自分でコントロールしたい、相続について争いはないので相続税対策をしたい、などであれば不動産投資を選んだ方が良いでしょう。

 

 全ての人にとってどちらが絶対的に有利かを判断するためではなく、

 

 それぞれの人にとって最適な投資はどちらかを選ぶための材料を提供するため、

 

 様々な比較をしてきました。

 

 株、不動産、どちらを選んだとしても成功することを祈っています(^^ゞ

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