売買契約に入れる特約
不動産の物件を購入する際は、通常現金ではなくローンを組んで購入すると思います。しかし、売買契約を結ばないことには銀行に融資を申し込むことはできません。もちろん、買付申込を入れる前に、銀行の担当者にこの物件だったらどうでしょうと感触を確かめておくことはできますし。しかし、やはり売買契約を結ぶ前に銀行で本審査をしてくれることはありません。そして、いくら担当者の感触が良くても本審査でひっくり返ることはよくあることです。
売買契約を結んだ後、もしも融資が付かず、物件を購入することができなくなったらどうなるのでしょうか。その場合、支払った手付金は返ってこなくなってしまいます。1割手付けを入れたとすると、5000万の物件の購入のために500万の手付金を売買契約の際に支払っていることになります。500万をドブに捨てるのはつらすぎますよね?
そういうことのないように、売買契約に入れておく特約がこのローン特約です。もしも、銀行のローン審査が通らずに融資を受けることが不可能になり、売買契約を履行できないということになっても、契約にこの特約が入っていれば手付金は返ってきます。
しかし、ローン特約には期限が定められており、例えばその期間が30日間であれば、契約から30日を過ぎるとローン特約が無効となってしまい、売買契約を履行する手付金を放棄するかの二者択一となってしまいます。
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